「実際のところ、我々が欧州勢と対戦するのは、超過密日程を終えたタイミングが多い。我々は年間、70~80試合を戦っている。しかし、我々に対しては誰も、『疲れているから』などと擁護はしてくれない。負ければ『レベルが違う』と言われ、勝っても『相手は本気じゃなかった』。しかし、今回のブラジル勢は、本気の相手を打ち破ってきた。それは、金だけが勝利を決めるわけではないということの証明だ」
パルメイラスのアベル・フェレイラ監督も、「試合数が多い? そんなのは言い訳に過ぎない。条件はこっちだって同じだ。ポルトは50試合をこなしているというが、パルメイラスも年間で70試合を超える」と、欧州勢の“疲労”説を一蹴している。
今大会については、その「暑さ」も問題視され、チェルシーのマルク・ククレジャは「暑さで苦しんだ」と過酷なコンディションであることを強調したが、一方で同メディアは「ドルトムントはマメロディ・サンダウンズ戦で、気温が“わずか”30.5度しかない中、控え選手たちが前半をロッカールームで過ごすという奇妙な行動を取った」と報じている。
前出のセーザル氏は、「欧州勢はこの大会を、他の大陸のクラブほど真剣に捉えていない。金も、選手も、監督も揃っているのだから、多少の不利な条件など覆せる力が彼らにはあるはずだ。それが“格”というものだ。確かに、暑さや時期の問題はある。しかし、だからといって、パリSGがボタフォゴに無得点、インテルがモンテレイと引き分け、フルミネンセがドルトムントに勝ちそうになり、パルメイラスがポルトを内容で圧倒、フラメンゴがチェルシーに完勝と、これだけの結果が出ていて、『大会の価値がない』で片付けるのは、ただの傲慢だ」と主張した。
以前、レアル・マドリーで選手としても、監督としても輝かしい実績を築いたビセンテ・デル・ボスケは、「私個人は、毎日サッカーの試合があってもいい。選手は20人以上も登録されているのだから、監督はそれを上手く調整して起用するのが仕事なのではないか? なぜ、試合が多いことに文句を言う必要があるのか」と持論を述べ、以前とは比較にならないほどの資金を得て、選手補強が可能になった各クラブには、現在の日程への対応は十分に可能なはずだと訴えている(スペインのスポーツ紙『MARCA』より)。
ワールドカップ、EURO、チャンピオンズリーグといった大会は、今やどのチームも入念に準備をし、全力を尽くしてタイトルを狙うコンペティションとなっている。しかし、その創設当初にはイングランドが「サッカーの母国」のプライドから参加を拒否したり、格下チームに敗れたりするなど、軽視した時代もあった。そうした歴史を踏まえると、現時点では「欧州の嫌われ者」であるクラブW杯が、今後いかなる歴史を創り上げていくのかは興味深いところだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】フラメンゴがチェルシーを一蹴! クラブW杯ハイライト
パルメイラスのアベル・フェレイラ監督も、「試合数が多い? そんなのは言い訳に過ぎない。条件はこっちだって同じだ。ポルトは50試合をこなしているというが、パルメイラスも年間で70試合を超える」と、欧州勢の“疲労”説を一蹴している。
今大会については、その「暑さ」も問題視され、チェルシーのマルク・ククレジャは「暑さで苦しんだ」と過酷なコンディションであることを強調したが、一方で同メディアは「ドルトムントはマメロディ・サンダウンズ戦で、気温が“わずか”30.5度しかない中、控え選手たちが前半をロッカールームで過ごすという奇妙な行動を取った」と報じている。
前出のセーザル氏は、「欧州勢はこの大会を、他の大陸のクラブほど真剣に捉えていない。金も、選手も、監督も揃っているのだから、多少の不利な条件など覆せる力が彼らにはあるはずだ。それが“格”というものだ。確かに、暑さや時期の問題はある。しかし、だからといって、パリSGがボタフォゴに無得点、インテルがモンテレイと引き分け、フルミネンセがドルトムントに勝ちそうになり、パルメイラスがポルトを内容で圧倒、フラメンゴがチェルシーに完勝と、これだけの結果が出ていて、『大会の価値がない』で片付けるのは、ただの傲慢だ」と主張した。
以前、レアル・マドリーで選手としても、監督としても輝かしい実績を築いたビセンテ・デル・ボスケは、「私個人は、毎日サッカーの試合があってもいい。選手は20人以上も登録されているのだから、監督はそれを上手く調整して起用するのが仕事なのではないか? なぜ、試合が多いことに文句を言う必要があるのか」と持論を述べ、以前とは比較にならないほどの資金を得て、選手補強が可能になった各クラブには、現在の日程への対応は十分に可能なはずだと訴えている(スペインのスポーツ紙『MARCA』より)。
ワールドカップ、EURO、チャンピオンズリーグといった大会は、今やどのチームも入念に準備をし、全力を尽くしてタイトルを狙うコンペティションとなっている。しかし、その創設当初にはイングランドが「サッカーの母国」のプライドから参加を拒否したり、格下チームに敗れたりするなど、軽視した時代もあった。そうした歴史を踏まえると、現時点では「欧州の嫌われ者」であるクラブW杯が、今後いかなる歴史を創り上げていくのかは興味深いところだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】フラメンゴがチェルシーを一蹴! クラブW杯ハイライト
関連記事
- 21歳新星ゴンサロ・ガルシアが1G・1Aの大活躍、ギュレル&ハイセンも評価上昇! シャビ・アロンソ新体制下でマドリーに“若返り”の追い風吹く
- バッジョとの写真に誰もが笑顔、メッシ、ベッカム、ロナウド、デル・ピエロ、カカ、シェバ、ルイ・コスタ、マルセロ、マスチェラーノ、ポグバ、スアレスら【クラブW杯】
- 「移籍に関しては常に計画性がある」 ブライトンは的確かつ迅速な補強を早くも完了と英紙! 今夏の三笘薫は「適正価格のオファーあれば放出」
- 浦和レッズが異国で示した“お辞儀” サポーターの変わらぬクラブ愛に伊メディア感服「ファンへの敬意、彼らは謝罪と感謝を...」【クラブW杯】
- クラブW杯で番狂わせを演じる南米勢のさらなる快進撃に「決勝トーナメントでも十分に渡り合える」と欧州メディアが太鼓判!