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Jリーグ・国内

ドウグラスが神戸移籍を即断した理由、そして“イニエスタ”という存在について【独占インタビュー前編】

多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

2020.04.14

イニエスタの存在が神戸加入の一因に。「誰もが彼とプレーしたいし、誰もが刺激を受ける」と絶賛する。写真:徳原隆元

イニエスタの存在が神戸加入の一因に。「誰もが彼とプレーしたいし、誰もが刺激を受ける」と絶賛する。写真:徳原隆元

――徳島時代も広島時代も神戸からゴールを奪っています。そんなドウグラス選手は、神戸からしたら頼もしい戦力でしょう。

「僕が対戦していた時以上に、相手にとってやりにくいチームにしたい。神戸は成長期にあるし、今まさに良い時代がスタートしたところ。当然そこに自分も名を残したいです」

――その想いが加入の決め手に?

「数年前からビッグプロジェクトを進めているのを知っていました。対戦してチームのクオリティがどんどん高まっているのも感じていたし、みんなと一緒に成長し、タイトル争いをしたいなと。あと環境面も理由のひとつです。僕は日本に長く住んでいろんな土地を見てきたけど、神戸の街は本当に綺麗だし、過ごしやすい」

――では移籍はすぐに決めた?

「ほとんど悩まなかったです。答はシンプルに『イエス』でした。神戸のサッカーに自分がハマるという確信があったし、素晴らしいタレントとプレーできるところにも惹かれた。もちろんアンドレス・イニエスタという存在も欠かせない要素でした」

――やはりイニエスタ選手は特別?

「サッカー選手なら誰に訊いても、彼とプレーしたいと言うだろうし、誰もが刺激を受けるでしょう。そんな待望のチャンスが自分に来たわけです。断る理由なんてありませんでしたよ」
 
――昨季の対戦時はユニホームを交換していましたね。

「清水で戦った時ですね。ハーフタイムに少し話をしたんです。『ユニホームを交換しないか』って。そしたら試合が終わったあとに彼が僕のところに来て、快くユニホームを手渡してくれました。大切なものですからね。今は大事にブラジルの家に置いていますよ」

――神戸でのデビュー戦となったゼロックス・スーパーカップでは、早速イニエスタ選手のアシストからゴールを決めていました。

「僕の最初のゴールが彼のパスからというのは嬉しかった。彼と同じチームでプレーできるのは大きな誇りです」

――来日した頃は、日本でイニエスタ選手とチームメイトになるなんて予想もできなかったでしょう。

「もちろん。想像したことなんてなかったです」

PROFILE
ドウグラス/1987年12月30日生まれ、ブラジル出身。184センチ・80キロ。マラグリーダ―アメリカ・セントラル―モト・クルブーマドゥレイラートンベンセ―フィゲイレンセ―徳島―京都―広島―アル・アイン(UAE)―アランヤスポル(TUR)―清水―神戸。J1通算92試合・46得点。J2通算109試合・29得点。フィジカルとスピードを兼ね備えたJリーグ屈指のストライカー。打点の高いヘディング、強烈なバイシクルシュートなどインパクトのあるゴールにスケールの大きさを感じさせる。Jリーグでのキャリアは今年で10年目を迎え、簡単な日本語であれば巧みに使いこなす。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

※『サッカーダイジェスト』2020年4月23日号より転載
 
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