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日本代表

サッカー界の中枢から追放された将軍と16年前の雪辱を狙うジダン――対照的な立場の仏レジェンド2人が語った将来

THE DIGEST編集部

2022.06.28

 自業自得か、罠に嵌められた被害者なのかは定かでないが、こうして志半ばで“夢”が途切れた先輩とは対照的に、ジダンは16年前に突如途絶えた“物語”の再開を願っているという。スポーツ紙『L’EQUIPE』のインタビューで彼は、現役最後の試合となった2006年ドイツW杯決勝イタリア戦の延長戦、マルコ・マテラッツィに頭突きを食らわせて退場処分を受けた場面を振り返っている。
 
 当時、ジダンの母親の体調が悪く、彼の姉妹が寄り添い続けるという状況で、彼自身も精神的に安定していなかった中でマテラッツィから家族に対する“侮辱”の言葉を受けたことがあの行為に繋がったと説明した彼は、「全くもって誇ることはできない行為だが、それも私のキャリア、人生の一部だ」「私のフランス代表での冒険は終わっていない。あんな形で終わらせたくない」と語り、前述のように「レ・ブルー」の指揮官として、再び代表の舞台への返り咲きを狙っていることを明言した。

 前回王者として11月のカタールW杯に臨むディディエ・デシャン監督の後釜を狙っているといわれるジダン。結果次第で次期が早まることも、先送りとなることもあり得るが、おそらく彼の代表監督就任は、国民の多くから歓迎を受けることは間違いないだろう(デシャン監督に絶大な信頼を置くサッカー連盟のノエル・ル・グラエ会長は例外かもしれないが……)。

 奇しくも同時期に、2人のレジェンドが好対照なシチュエーションで語った、将来のビジョン。今後、これがどうなっていくかを見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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