女子テニスのロシアの新鋭ディアナ・シュナイダーが、また新コーチと組むことになりそうだ。世界ランクキング17位の21歳は、今年5月にディナラ・サフィーナ氏(ロシア)とのコーチ契約をわずか1カ月間で解消。芝シーズンから帯同していた名コーチ、カルロス・マルチネス氏(スペイン)との関係もこのほど終了させ、新たにサーシャ・バイン氏(ドイツ)とのトライアルに入っているという。
マルチネス氏は、かつてスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)のランキングを85位から9位に引き上げたコーチで、ダリア・カサキナ(オーストラリア)や活動停止処分明けのシモナ・ハレップ(ルーマニア)、そして日本の江口実沙も教えてきた。
今年6月の「HSBC選手権」(ロンドン)では、シュナイダーをシングルスで準々決勝、ダブルスでは決勝進出に導いたが、その後の芝シーズン全体では3大会でわずか2勝(シングルス)。ハードコートシーズン初陣の「ナショナルバンク・オープン」(7月27日~8月7日/カナダ・モントリオール)でも、初戦となった2回戦で敗退していた。
マルチネス氏は今回の別れについて、テニスメディア『UBITENNIS』に次のように語っている。
「モントリオールにも同行しました。大会の後、私たちは(関係を)終わらせることに決めました。なぜなら、私にとって幾つかのことが期待していたものとは違っていたからです。彼女にとっても同じだったかもしれません。わかりませんが。でも、私たちは良い形で終わらせることができました」
またマルチネス氏は、シュナイダーが過去に大坂なおみを四大大会2勝に導いたバイン氏とのトライアルに入っているとも証言した。バイン氏はセレナ・ウィリアムズ(アメリカ)のヒッティングパートナーを8年務めたことでも知られる。
「彼女が今サーシャ(バイン氏)と試していることは知っています。私たちは別々の道を進むことにしました。その方がずっといいと思います」
ちなみにそのバイン氏は、今年の「全豪オープン」3回戦でドナ・ベキッチ(クロアチア/現世界ランク53位)のコーチとしてシュナイダーに接し、敗れた彼女の振る舞いを自身のSNSで称賛していた。
「戦った後、ディアナ・シュナイダーとその家族全員がやって来て、私と握手をしてくれたことを伝えたい。まさに品格にあふれていて、近い将来トップ10入りすることは間違いない選手です。素晴らしいテニスをありがとう」
シュナイダーは今季、ミラ・アンドレーワ(ロシア)とのペアで、「ブリスベン国際」と「マイアミ・オープン」でダブルス2勝を挙げており、シングルスとダブルスの両方でトップ20に名を連ねている。ただ、昨年は4勝を挙げたシングルスでは苦戦が続く。バイン氏との新しいタッグは、早ければ8月7日開幕の「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ)からとされるが、ロシアの新星はさらなる飛躍を遂げられるか注目だ。
構成●スマッシュ編集部
【画像】シュナイダーをはじめウインブルドン2025を戦う女子トップ選手たちの厳選フォト
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マルチネス氏は、かつてスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)のランキングを85位から9位に引き上げたコーチで、ダリア・カサキナ(オーストラリア)や活動停止処分明けのシモナ・ハレップ(ルーマニア)、そして日本の江口実沙も教えてきた。
今年6月の「HSBC選手権」(ロンドン)では、シュナイダーをシングルスで準々決勝、ダブルスでは決勝進出に導いたが、その後の芝シーズン全体では3大会でわずか2勝(シングルス)。ハードコートシーズン初陣の「ナショナルバンク・オープン」(7月27日~8月7日/カナダ・モントリオール)でも、初戦となった2回戦で敗退していた。
マルチネス氏は今回の別れについて、テニスメディア『UBITENNIS』に次のように語っている。
「モントリオールにも同行しました。大会の後、私たちは(関係を)終わらせることに決めました。なぜなら、私にとって幾つかのことが期待していたものとは違っていたからです。彼女にとっても同じだったかもしれません。わかりませんが。でも、私たちは良い形で終わらせることができました」
またマルチネス氏は、シュナイダーが過去に大坂なおみを四大大会2勝に導いたバイン氏とのトライアルに入っているとも証言した。バイン氏はセレナ・ウィリアムズ(アメリカ)のヒッティングパートナーを8年務めたことでも知られる。
「彼女が今サーシャ(バイン氏)と試していることは知っています。私たちは別々の道を進むことにしました。その方がずっといいと思います」
ちなみにそのバイン氏は、今年の「全豪オープン」3回戦でドナ・ベキッチ(クロアチア/現世界ランク53位)のコーチとしてシュナイダーに接し、敗れた彼女の振る舞いを自身のSNSで称賛していた。
「戦った後、ディアナ・シュナイダーとその家族全員がやって来て、私と握手をしてくれたことを伝えたい。まさに品格にあふれていて、近い将来トップ10入りすることは間違いない選手です。素晴らしいテニスをありがとう」
シュナイダーは今季、ミラ・アンドレーワ(ロシア)とのペアで、「ブリスベン国際」と「マイアミ・オープン」でダブルス2勝を挙げており、シングルスとダブルスの両方でトップ20に名を連ねている。ただ、昨年は4勝を挙げたシングルスでは苦戦が続く。バイン氏との新しいタッグは、早ければ8月7日開幕の「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ)からとされるが、ロシアの新星はさらなる飛躍を遂げられるか注目だ。
構成●スマッシュ編集部
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