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海外テニス

大坂なおみ、全米オープン3回戦進出!新コーチの下で「これまでとは違う視点からテニスを捉えられるようになった」と成長を実感<SMASH>

中村光佑

2025.08.29

全米オープンの3回戦に駒を進めた大坂なおみは新コーチとして招聘したポーランドの名将ビクトロウスキ氏の下で8勝1敗と好調を維持する。(C)Getty Images

全米オープンの3回戦に駒を進めた大坂なおみは新コーチとして招聘したポーランドの名将ビクトロウスキ氏の下で8勝1敗と好調を維持する。(C)Getty Images

 テニス四大大会「全米オープン」は現地8月28日に大会5日目を迎え、女子シングルス2回戦に第23シードで元世界ランキング1位の大坂なおみ(現24位)が登場。地元アメリカ勢のヘイリー・バプティスト(同47位)に6-3、6-1で快勝し、同大会4年ぶり7度目の3回戦進出を決めた。

 27歳の大坂が全米オープンに出場するのは2年連続9度目。2018年と20年には優勝を飾っている。5年ぶり3度目の優勝を目指す今大会にはシード選手として参戦しており、1回戦では世界106位のグリート・ミネン(ベルギー)を6-3、6-4で下して2回戦へ駒を進めていた。

 2回戦で大坂が対峙したのは現在キャリアハイの47位につける23歳のバプティスト。両者は今季すでにハードコートで2度対戦しており、いずれも大坂がフルセットで勝利している。ミネンとの1回戦では全身真っ赤のウェアでプレーした大坂だったが、この日は昼用であるクリスタルをあしらった紫のウェアで試合に臨んだ。

 試合は大坂が第1ゲームでブレークポイントをセーブすると、直後の第2ゲームでバプティストの2本のダブルフォールトに乗じてラブゲームでブレークし早くも先行する。続く第3ゲームでブレークバックされたものの、第6ゲームで大坂が再びブレークを奪い、残りのサービスゲームをキープして第1セットを先取した。

 第2セットは大坂がゲームをコントロール。サービスに精彩を欠いたバプティストから第1ゲームで早々にブレークを獲得し、第4ゲームからは一気に4ゲームを連取。このセットは大坂が相手にわずか1ゲームしか与えない完璧なプレーを見せ、1時間10分で試合を締めた。
 
 大坂は準優勝した先日の「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール/WTA1000)からトーマス・ビクトロウスキ氏(ポーランド/44歳)とタッグを組んでいるが、この日のバプティスト戦を含め、彼のチーム加入後は8勝1敗と素晴らしい成績を残している。オンコートインタビューで「ビクトロウスキ氏はあなたに何をもたらしているか?」と問われた大坂は笑顔を見せながら次のように回答した。

「それは秘密にしておこうと思います。ただ彼のおかげで、これまでとは違う視点からテニスを捉えられるようになった。それが最近の私のプレーに表れていると思います。特に彼とはリターンにたくさんの時間を割いてきましたが、そのおかげで自信がつきました。それが最近の活躍に大きくつながっているのだと思います。今日の試合でも必要な場面で集中してすぐにブレークを返すことができました」

 3回戦では第15シードのダリア・カサキナ(オーストラリア/同18位)とカミラ・ラヒモワ(ロシア/同65位)のどちらかと対戦する大坂。この勢いのままさらなる勝ち上がりを期待したい。

文●中村光佑

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