波紋を呼んだ強奪事件に新展開があった。
テニスの全米オープン男子シングルス2回戦で世界ランク76位のカミル・マイクシャク(ポーランド)が勝利後、ファンの少年に帽子をプレゼントしようとしたところ、隣にいた男性がそれを強奪。ネット上を中心に大きな波紋を呼んだ。海外メディアから苦言が呈された騒動は、のちに心温まるエピソードにつながった。
メジャー大会の観客席で起きた“大人げない”行為が話題になった。世界ランク9位のカレン・ハチャノフ(ロシア)との死闘を制し、ファンのサインに応じていたマイクシャクは被っていた黒いキャップを目の前にいた少年にプレゼントしたはずが、なんと隣にいた黒いTシャツ姿の中年男性が帽子を無理やり強奪した。少年は「どうして! それは僕のだよ」と言っているかのように右手を伸ばすが、男性は少年の願いを無視。すぐに知り合いと思われる女性のカバンに帽子を隠し入れた。
この不快な瞬間を捉えた動画はSNSで瞬く間に拡散され、男性に非難が殺到。ネット上ではこの男性はポーランド系企業のCEOだと身元が特定され、激しい批判にさらされている。
複数の海外メディアもこの事件を取り上げており、テニス関係者らは苦言を呈している。全米オープンを中継する司会者は「当然の報いだ。子供はボールを取り戻せるかもしれないが、純真さは取り戻せない」とコメント。また、別のアナリストは「歴史あるテニストーナメントでそんなことをされた後、どうやって立ち直ればいいのか。テレビでモノを盗まれる姿を映されたくないだろう」と、被害を受けた少年への同情を示している。
この件を把握したマイクシャクは自身のインスタグラムに少年のスクリーンショットを添え、「試合後、僕の帽子を少年が受け取れなかったことに気づかなかったんだ」とコメント。「誰かこの少年を知っているなら、連絡してほしい。彼に新しい帽子を贈りたい。 DMでもオーケーだ」とSNSを通じて呼びかけた。
その後、無事に少年の身元が特定されると、マイクシャクはあらためて帽子を贈る機会を設けたようだ。テニス専門メディア『The Tennis Letter』は帽子を強奪された少年とマイクシャクが対面した場面を公式Xにアップ。一緒に記念撮影に収まり、笑顔を浮かべていた。文面には「ハッピーエンド...これこそが全てだ」と綴られ、マイクシャクの粋な振る舞いを称賛した。
ちなみに英大衆紙『The Daily Mirror』によると、少年から帽子を奪った自己中心的な男の会社は誹謗中傷が鳴り止まず、会社全体が炎上中とのこと。同紙は皮肉を込めて、男性の顛末を次のように伝えている。
「ネットユーザーは彼だけを見つけ出したのではない。彼の会社も突き止めた。そして、あらゆるレビューサイトに炎上コメントを書き込んでいる。子どもの大切な瞬間を台無しにし、逃げ切れたかのように笑った男に、世界が下した裁きがこれだ」
構成●THE DIGEST編集部
【記事】テニス全米オープン観客席で“大人げない”行為 少年からファンサービスの帽子を強奪する蛮行を海外メディア問題視「下劣な男に批判殺到」
【動画】中年男性に帽子を“強奪”された少年→マイクシャクから直接、帽子を受け取り笑顔
テニスの全米オープン男子シングルス2回戦で世界ランク76位のカミル・マイクシャク(ポーランド)が勝利後、ファンの少年に帽子をプレゼントしようとしたところ、隣にいた男性がそれを強奪。ネット上を中心に大きな波紋を呼んだ。海外メディアから苦言が呈された騒動は、のちに心温まるエピソードにつながった。
メジャー大会の観客席で起きた“大人げない”行為が話題になった。世界ランク9位のカレン・ハチャノフ(ロシア)との死闘を制し、ファンのサインに応じていたマイクシャクは被っていた黒いキャップを目の前にいた少年にプレゼントしたはずが、なんと隣にいた黒いTシャツ姿の中年男性が帽子を無理やり強奪した。少年は「どうして! それは僕のだよ」と言っているかのように右手を伸ばすが、男性は少年の願いを無視。すぐに知り合いと思われる女性のカバンに帽子を隠し入れた。
この不快な瞬間を捉えた動画はSNSで瞬く間に拡散され、男性に非難が殺到。ネット上ではこの男性はポーランド系企業のCEOだと身元が特定され、激しい批判にさらされている。
複数の海外メディアもこの事件を取り上げており、テニス関係者らは苦言を呈している。全米オープンを中継する司会者は「当然の報いだ。子供はボールを取り戻せるかもしれないが、純真さは取り戻せない」とコメント。また、別のアナリストは「歴史あるテニストーナメントでそんなことをされた後、どうやって立ち直ればいいのか。テレビでモノを盗まれる姿を映されたくないだろう」と、被害を受けた少年への同情を示している。
この件を把握したマイクシャクは自身のインスタグラムに少年のスクリーンショットを添え、「試合後、僕の帽子を少年が受け取れなかったことに気づかなかったんだ」とコメント。「誰かこの少年を知っているなら、連絡してほしい。彼に新しい帽子を贈りたい。 DMでもオーケーだ」とSNSを通じて呼びかけた。
その後、無事に少年の身元が特定されると、マイクシャクはあらためて帽子を贈る機会を設けたようだ。テニス専門メディア『The Tennis Letter』は帽子を強奪された少年とマイクシャクが対面した場面を公式Xにアップ。一緒に記念撮影に収まり、笑顔を浮かべていた。文面には「ハッピーエンド...これこそが全てだ」と綴られ、マイクシャクの粋な振る舞いを称賛した。
ちなみに英大衆紙『The Daily Mirror』によると、少年から帽子を奪った自己中心的な男の会社は誹謗中傷が鳴り止まず、会社全体が炎上中とのこと。同紙は皮肉を込めて、男性の顛末を次のように伝えている。
「ネットユーザーは彼だけを見つけ出したのではない。彼の会社も突き止めた。そして、あらゆるレビューサイトに炎上コメントを書き込んでいる。子どもの大切な瞬間を台無しにし、逃げ切れたかのように笑った男に、世界が下した裁きがこれだ」
構成●THE DIGEST編集部
【記事】テニス全米オープン観客席で“大人げない”行為 少年からファンサービスの帽子を強奪する蛮行を海外メディア問題視「下劣な男に批判殺到」
【動画】中年男性に帽子を“強奪”された少年→マイクシャクから直接、帽子を受け取り笑顔