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海外テニス

受難続きのボンドルソワ、全米準々決勝の棄権はヒザの負傷と説明「応援に心から感謝。来年また戻って来たい」<SMASH>

中村光佑

2025.09.04

2月に肩の故障で戦線離脱し、復帰後は好調を維持していたボンドルソワだったが、今度はヒザを痛めて全米OP準々決勝の棄権を余儀なくされた。(C)Getty Images

2月に肩の故障で戦線離脱し、復帰後は好調を維持していたボンドルソワだったが、今度はヒザを痛めて全米OP準々決勝の棄権を余儀なくされた。(C)Getty Images

 非常に心配なニュースである。現在開催中のテニス四大大会「全米オープン」の女子シングルスでベスト8に進出していた元世界ランキング6位のマルケタ・ボンドルソワ(チェコ/現60位)が、現地9月2日のセンターコート第3試合に組まれていたアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/同1位)との準々決勝をヒザの負傷により試合前に棄権した。

 2023年のウインブルドン(イギリス・ロンドン/芝コート)で四大大会初優勝を達成した26歳のボンドルソワは、故障も多い選手で、今年2月には肩のケガでツアーを離脱。5月の四大大会「全仏オープン」(フランス・パリ/クレー)で約3カ月ぶりに実戦に復帰すると、復帰2戦目となった6月の「ベルリン・テニス・オープン」(ドイツ・ベルリン/芝コート/WTA500)で見事優勝し、ツアー3勝目をゲットしていた。

 今回の全米オープンでもノーシードながら3回戦で2度の四大大会準優勝を経験しているジャスミン・パオリーニ(イタリア/同8位)、4回戦で22年ウインブルドン女王のエレーナ・ルバキナ(カザフスタン/同10位)を破るなど快進撃を見せていたボンドルソワ。しかし前回覇者サバレンカとの準々決勝直前に行なった練習でヒザを痛めてしまい、「悪化するリスクを避けるため」に試合前棄権という苦渋の決断を下した。
 
 ボンドルソワは同2日午後に発表した声明で「ヒザを負傷したため、残念ながら今夜の準々決勝は棄権することとなりました」と報告。その上で感謝と謝罪の言葉をこう続けた。

「大会を通してたくさんの応援をいただき、心から感謝しています。試合を楽しみにしてくださっていたファンの皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。ニューヨークでは素晴らしい時間を過ごせたので、来年また戻って来られることを楽しみにしています」

 これを受けてサバレンカもインスタグラムのストーリーズ(24時間で自動消去される投稿)を更新し、「マルケタがこれまで大変なことを乗り越えてきたことを思うと本当に残念です。彼女は素晴らしいテニスをしているので、今回のことがどれほどつらいかは想像できます。どうか身体を大事にして、早く回復できることを願っています」とボンドルソワを気遣うコメントを投稿した。

 思わぬ形でベスト4進出を決めたサバレンカは現地4日に予定されている準決勝で第4シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ/同4位)と対戦する。ちなみに両者は昨年の全米オープン決勝でも顔を合わせており、その時はサバレンカが7-5、7-5のストレートで勝利している。

文●中村光佑

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