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元世界6位フルカチュがヒザのケガで今季終了を報告。「来季から完全に戦える状態で戻るのが最良の判断」<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.09.29

右ヒザ手術からの復帰を目指していたフルカチュが今季終了を決断。来季の完全復活を誓った。(C)Getty Images

 男子テニス元世界ランキング6位のフベルト・フルカチュ(ポーランド/現69位)が、今季の残りの大会に出場しないことを自身のSNSで発表した。7月に右ヒザの関節鏡手術を受けたフルカチュは、復帰へ向けてトレーニングを進めてきたが、来季に完全な状態で臨むことを最優先に決断したという。

 フルカチュはSNSでこう綴った。

「皆さんからいただくメッセージや応援、温かい言葉に心から感謝します。これは私にとって非常に大きな意味を持ち、多くのエネルギーを与えてくれます。調子は良く、全てが順調に進んでいて、とても前向きに感じています。毎日ジムやコートでチーム、理学療法士と共に取り組んでいます。同時に、ツアーに戻り最高レベルで戦うには110%の準備が必要だとわかっています。だからこそ来季から完全に戦える状態で戻るのが最良の判断です。応援に感謝し、すぐに大会でお会いしましょう」

 昨年8月にキャリアハイの世界6位を記録したフルカチュだが、その後は苦しい時間が長かった。昨年の全米オープンと今年の全豪オープンは2回戦敗退。全仏オープンでは初戦で姿を消してしまった。さらに芝シーズン初戦「リベマ・オープン」(ATP250)の2回戦を腰痛のため棄権すると、やがてウインブルドンの欠場も決断した。
 
 その際のSNSにはこう記されている。

「ここ数週間、ヒザの痛みや水がたまるなどの問題があり、トレーニングや試合をするのが難しい状況でした。さまざまな選択肢を検討した結果、関節鏡手術を受けるのが最善だと決断しました。手術では、炎症や痛み、その他の不調の原因となっていた過剰に増殖した滑膜を取り除きました」

 フルカチュのヒザといえば、2024年ウインブルドンの2回戦、アルテュール・フィス(フランス/同23位)との試合中に負傷しリタイアしたことでも知られる。その後は約1カ月で復帰し、ランキングのキャリアハイ更新につなげたものの、戦績は徐々に下降。そうした経験を踏まえ、より慎重に復帰時期を定めているようだ。

 度重なる試練を経て下した「今季終了」の決断は苦渋のものだったはずだ。しかし、フルカチュはより良い状態での復活を目指す。多彩なオールラウンダーの帰還が待ち遠しい。

構成●スマッシュ編集部

【画像】フルカチュがSNSでシーズン終了を報告

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