先日行なわれた今季最後の四大大会「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)の男子シングルスで、3回戦敗退と結果を残せなかった世界ランキング3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/28歳)。先週チーム・ヨーロッパ(欧州選抜)で参加した男子団体戦「レーバーカップ」(アメリカ・サンフランシスコ/ハード)もシングルス2試合に出場して0勝2敗に終わり、不調に陥ったかのような状況が続いていた。
それでも約3週間ぶりのツアー公式戦出場となった今週の「中国オープン」(9月25日~10月1日/中国・北京/ハードコート/ATP500)では復調の兆しを見せている。1回戦ではロレンツォ・ソネゴ(イタリア/同44位)に6-4、6-3で快勝し、現地28日に行なわれた2回戦ではコレンティン・ムテ(フランス/同37位)に7-5、3-6、6-3のフルセットで勝利してベスト8へ進出を決めた。
しかし、ズベレフにとってはまだ予断を許さない状況が続く。実は彼はレーバーカップ閉幕後の記者会見で「夏の間に背中を負傷した」と明かしており、今もまだ同箇所の状態は万全ではないとのこと。今大会も「背中に注射を打った」上でプレーしているそうだ。ムテ戦後のオンコートインタビューでは「体調が良くなかった」としつつ、苦しい試合を勝ち切れた喜びを次のように語った。
「今日も背中の痛みがあり、そのせいで落ち込んだ瞬間もあったが、今日は肝心なところで集中力を発揮できた。ファイナルセットは最高のテニスができたと思う」
ちなみにズベレフは全米オープン3回戦でフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/元6位/現13位)に4セットで敗れ、レーバーカップではアレックス・デミノー(オーストラリア/同8位)とテイラー・フリッツ(アメリカ/同5位)にいずれもストレート負けを喫していた。ただ上記のズベレフの一連のコメントを踏まえると、これらの結果も合点がいく。
2022年の全仏オープンで負った右足首の大ケガから見事に復活し、現在も世界のトップで男子ツアーを牽引し続けるズベレフ。しばらくは背中のケガと向き合いながらの戦いが続きそうだが、どうか無理だけはせず、自分のペースでプレーを楽しんでほしい。
文●中村光佑
【動画】ズベレフ、ムゼッティら参戦の「中国オープン」2回戦ハイライト
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【関連記事】ズベレフは今も名将トニ氏のコーチ就任を諦め切れず説得中。女子レジェンドが「興味深いタッグになる」と実現を期待<SMASH>
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しかし、ズベレフにとってはまだ予断を許さない状況が続く。実は彼はレーバーカップ閉幕後の記者会見で「夏の間に背中を負傷した」と明かしており、今もまだ同箇所の状態は万全ではないとのこと。今大会も「背中に注射を打った」上でプレーしているそうだ。ムテ戦後のオンコートインタビューでは「体調が良くなかった」としつつ、苦しい試合を勝ち切れた喜びを次のように語った。
「今日も背中の痛みがあり、そのせいで落ち込んだ瞬間もあったが、今日は肝心なところで集中力を発揮できた。ファイナルセットは最高のテニスができたと思う」
ちなみにズベレフは全米オープン3回戦でフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/元6位/現13位)に4セットで敗れ、レーバーカップではアレックス・デミノー(オーストラリア/同8位)とテイラー・フリッツ(アメリカ/同5位)にいずれもストレート負けを喫していた。ただ上記のズベレフの一連のコメントを踏まえると、これらの結果も合点がいく。
2022年の全仏オープンで負った右足首の大ケガから見事に復活し、現在も世界のトップで男子ツアーを牽引し続けるズベレフ。しばらくは背中のケガと向き合いながらの戦いが続きそうだが、どうか無理だけはせず、自分のペースでプレーを楽しんでほしい。
文●中村光佑
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