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しばらく姿を見せないアルカラスのコーチ、フェレーロ氏にガン罹患の噂…「完全に虚偽です」と本人がキッパリ否定<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.10.08

全米オープンを最後にアルカラス(左)に帯同していないフェレーロ氏(右)。ガンを患っているという噂が広まったが完全否定した。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランク1位カルロス・アルカラス(スペイン)のコーチ、ホアン・カルロス・フェレーロ氏(スペイン)が、SNS上で広まった「ガンを患っている」との根拠のない噂に対し、10月6日に自身のSNSで明確に否定した。

「ここ数日、私の健康について"ガンを患っている"という偽のニュースや噂が数多く出回っています。はっきり言っておきたい、これは完全に虚偽です」

 フェレーロ氏は噂の否定に加えて、こう訴えている。

「それを否定する以上に、クリック数や閲覧数を稼ぐために、こうした繊細な話題を利用することへの懸念を表明したいと思います。ガンは私の家族、そして多くの人々を苦しめてきた深刻な病気です。この話題は最大限の敬意をもって扱われるべきです。応援のメッセージには感謝していますが、何よりもまず、真偽を確認せずにこうした情報を拡散する人々には責任を持ってもらいたいと思います」

 現在45歳のフェレーロ氏は、2003年に「全仏オープン」を制し、同年後半には8週間にわたり世界ランキング1位に君臨したスペインの名選手。現役引退後は自身のアカデミーを運営しながら、アルカラスの指導に当たっている。
 
 今回の噂が広がったのは、彼が「レーバーカップ」と「ジャパン・オープン」に帯同しなかったことが発端だ。これらの大会には、フェレーロ氏のアカデミーで共に指導に当たるサミュエル・ロペス氏が同行。フェレーロ氏本人はその期間、スペイン・バレンシア州のビリェナで行なわれたチャレンジャー大会に姿を見せていた。

 アルカラスは「ジャパン・オープン」を制したものの、右足首を痛めた影響で「上海マスターズ」を欠場した。フェレーロ氏も当初は同行を予定していたが、渡航を見合わせたため姿を見せない期間が続き、そこから誤った憶測が生まれたと見られる。また最近では、ステファノス・チチパス(ギリシャ/世界25位)に関しても「手術を行ない長期離脱」との誤報が出るなど(※チチパスは手術を否定。上海マスターズを欠場し、伯母に会うために来日)、テニス界では真偽不明の噂が散見される。

 現在、フェレーロ氏はアルカラスの次なる準備期間に合わせ、近日中にチームへ復帰する見込み。スペイン紙『マルカ』によると、師弟は来週にもトレーニングを再開し、10月15日からサウジアラビア・リヤドで開催されるエキジビション「キング・シックス・スラム」へ向けて調整を進める予定だ。

構成●スマッシュ編集部

【画像】フェレーロがガンの噂を否定したインスタグラム投稿

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