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海外テニス

19歳の新鋭フォンセカがフェデラーとの初対面を振り返る「本当に大切な瞬間だった。一生、心に残る」<SMASH>

中村光佑

2025.11.02

幼い頃からフェデラー(左)のプレーに憧れてきたフォンセカ(右)。レーバー杯で交わした約10分間の対話は、19歳の新鋭に強い衝撃を与えた。(C)Getty Images

幼い頃からフェデラー(左)のプレーに憧れてきたフォンセカ(右)。レーバー杯で交わした約10分間の対話は、19歳の新鋭に強い衝撃を与えた。(C)Getty Images

 先週行なわれた男子テニスツアー「スイス室内バーゼル」(スイス・バーゼル/室内ハードコート)で、ブラジル人選手として史上初となるATP500優勝を飾った19歳の期待の新鋭、ジョアオ・フォンセカ(現世界ランキング28位)。その彼がかねてから“憧れの存在”として挙げてきたのが、2022年に惜しまれながらも現役を引退した“テニス界の英雄”、ロジャー・フェデラー(スイス/元1位/44歳)だ。

 幼少期からずっとフェデラーのプレーを見て育ってきたというフォンセカに今年9月、ついに“夢の瞬間”が訪れた。初出場した男子団体戦「レーバー・カップ」(アメリカ・サンフランシスコ/室内ハード)で、同大会の創設に携わったフェデラーと対面。憧れの存在を目の前にした時は「言葉を失うほどの衝撃だった」と、19歳は『CNN』のインタビューで振り返る。

「10分ほどだったけど、いい話ができた。人生のことやツアーのこと、ブラジルに住んでいながら遠く離れて生活することがどういう意味を持つのかなど、そんな感じの話をした。彼は本当にナイスガイだった。

 すごい選手やレジェンドたちを目の前にすると、その人が手の届かない存在で、別世界の人間だと思うかもしれないが、実際はそうではなかった。彼も僕らと同じ人間で、非常にクールな人だった。自分にとっては本当に大切な瞬間だった。一生、心に残ると思う」
 
 世界選抜として出場したレーバー杯ではフラビオ・コボッリ(イタリア/現23位)から大会初勝利を挙げ、チームの2年ぶり3度目の優勝にも貢献したフォンセカ。直後のアジアシリーズは副鼻腔炎により全休を余儀なくされたが、バーゼルでは2試合の相手の棄権を挟みながらも決勝へ進出し、最後は格上のアレハンドロ・ダビドビッチフォキナ(スペイン/現15位)に快勝。今年2月の「アルゼンチン・オープン」(ブエノスアイレス/クレーコート/ATP250)以来となるツアー2勝目を挙げ、初のトップ30入りという大きなマイルストーンも手に入れた。

 しかし今週出場した「ロレックス・パリ・マスターズ」(10月27日~11月2日/フランス・パリ/室内ハード/ATP1000)では2回戦でカレン・ハチャノフ(ロシア/元8位/現14位)に敗退。この後、当初フォンセカはノバク・ジョコビッチ(セルビア/元1位/現5位)の家族が運営する新大会「へレニック・チャンピオンシップ」(ギリシャ・アテネ/ハード/ATP250)に参戦するはずだったが、先日欠場を表明した。

 海外メディア『tennishead』などによれば、現時点でフォンセカは12月8日に開催されるエキジビジョンマッチ「マイアミ・インビテーショナル」(アメリカ/ハード)に出場し、現世界1位のカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦予定。それを最後に今季を終了する見込みとなっている。

文●中村光佑

【動画】ATP500初優勝を飾ったフォンセカの「スイス室内バーゼル」決勝ハイライト

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