男子テニスのダブルス世界ランキング元1位のロハン・ボパンナ(インド/現54位)が、11月1日に自身の公式インスタグラム(@rohanbopanna0403)を通じて現役引退を発表した。
現在45歳のボパンナは11歳でテニスを始め、19歳で本格的に取り組むようになった。2003年にプロ転向すると、ダブルスを中心に活躍し、通算26タイトル獲得。24年の「全豪オープン」では四大大会の男子ダブルスで初優勝し、これにより世界ランキングで史上最年長1位の記録を達成した(当時43歳)。
直近では柚木武と組んだ「ジャパン・オープン」で準優勝に輝き、ラストマッチは現在開催中の「ロレックス・パリ・マスターズ」となった(アレクサンダー・ブブリクと組み1回戦敗退)。
充実のキャリアに終止符を打ったインドのレジェンドは、SNSに「さよなら…でも終わりではありません」と書き出し、「忘れられない20年間のツアー生活を経て、その時が来たのです…。私は正式にラケットを置くことにしました」と記した。
「インドの小さな町クールグから始まった私の旅路は、サービスを強化するために丸太を割り、スタミナをつけるためにコーヒー農園を走り、ひび割れたコートで夢を追いかけ、世界最大のアリーナの照明の下に立つまで、全てが夢のようです」と振り返ったボパンナは以下のように続けた。
「テニスは私にとって単なるゲームではありませんでした。迷った時には生きる目的を、打ちのめされた時には強さを、世界が私を疑った時には信念を与えてくれました。コートに足を踏み入れるたびに、忍耐、立ち上がる回復力、心の中で『もう無理だ』と叫ぶ時にも再び戦うことを教えてくれました」
ロンドン、リオ、パリの五輪に出場し、国別対抗戦「デビスカップ」で単複計50試合を戦ったインドの英雄は「インドを代表することは、私の人生における最大の栄誉でした。コートに立つたび、名前の横に掲げられた三色旗に、その誇りと価値を感じました」と自国愛を綴っている。
なお、現役は退いても「テニスの物語は終わっていません」とし、今後について記した。「このスポーツは私に全てを与えてくれたので恩返しをしたいのです。小さな町の夢見る若者たちに、生まれ育った環境が限界を決めるわけではないと信じてもらいたいです。信念と努力、そして情熱があれば、何でも可能だということを」
また、同じくインドのレジェンド、マヘシュ・ブパシ(元世界1位/51歳)はインスタグラム(@mbhupathi)に「本当に誇りに思うよ。村で初めて君がプレーするのを見た時から、ツアーで世界を巡り、グランドスラムを勝ち取る姿を見るまで。文字通り本当にクレイジーな道のりだったね。ようこそ、もう1つの世界へ。みんなが言うほど悪い場所じゃないよ」と綴っている。
ボパンナの引退は寂しいが、新たなチャプターでの活躍も楽しみだ。
構成●スマッシュ編集部
【画像】ボパンナ/柚木が準優勝したジャパンオープンDAY7の厳選PHOTO
【関連記事】「色んなものを吸収できた」27歳の柚木武がボパンナと組みツアー初勝利! レジェンドの真横で感じた思想と呼吸<SMASH>
【関連記事】最年長1位だけじゃない!「根気強く取り組み、戦い続けた」43歳ボパンナが打ち立てた数々の記録<SMASH>
      
            現在45歳のボパンナは11歳でテニスを始め、19歳で本格的に取り組むようになった。2003年にプロ転向すると、ダブルスを中心に活躍し、通算26タイトル獲得。24年の「全豪オープン」では四大大会の男子ダブルスで初優勝し、これにより世界ランキングで史上最年長1位の記録を達成した(当時43歳)。
直近では柚木武と組んだ「ジャパン・オープン」で準優勝に輝き、ラストマッチは現在開催中の「ロレックス・パリ・マスターズ」となった(アレクサンダー・ブブリクと組み1回戦敗退)。
充実のキャリアに終止符を打ったインドのレジェンドは、SNSに「さよなら…でも終わりではありません」と書き出し、「忘れられない20年間のツアー生活を経て、その時が来たのです…。私は正式にラケットを置くことにしました」と記した。
「インドの小さな町クールグから始まった私の旅路は、サービスを強化するために丸太を割り、スタミナをつけるためにコーヒー農園を走り、ひび割れたコートで夢を追いかけ、世界最大のアリーナの照明の下に立つまで、全てが夢のようです」と振り返ったボパンナは以下のように続けた。
「テニスは私にとって単なるゲームではありませんでした。迷った時には生きる目的を、打ちのめされた時には強さを、世界が私を疑った時には信念を与えてくれました。コートに足を踏み入れるたびに、忍耐、立ち上がる回復力、心の中で『もう無理だ』と叫ぶ時にも再び戦うことを教えてくれました」
ロンドン、リオ、パリの五輪に出場し、国別対抗戦「デビスカップ」で単複計50試合を戦ったインドの英雄は「インドを代表することは、私の人生における最大の栄誉でした。コートに立つたび、名前の横に掲げられた三色旗に、その誇りと価値を感じました」と自国愛を綴っている。
なお、現役は退いても「テニスの物語は終わっていません」とし、今後について記した。「このスポーツは私に全てを与えてくれたので恩返しをしたいのです。小さな町の夢見る若者たちに、生まれ育った環境が限界を決めるわけではないと信じてもらいたいです。信念と努力、そして情熱があれば、何でも可能だということを」
また、同じくインドのレジェンド、マヘシュ・ブパシ(元世界1位/51歳)はインスタグラム(@mbhupathi)に「本当に誇りに思うよ。村で初めて君がプレーするのを見た時から、ツアーで世界を巡り、グランドスラムを勝ち取る姿を見るまで。文字通り本当にクレイジーな道のりだったね。ようこそ、もう1つの世界へ。みんなが言うほど悪い場所じゃないよ」と綴っている。
ボパンナの引退は寂しいが、新たなチャプターでの活躍も楽しみだ。
構成●スマッシュ編集部
【画像】ボパンナ/柚木が準優勝したジャパンオープンDAY7の厳選PHOTO
【関連記事】「色んなものを吸収できた」27歳の柚木武がボパンナと組みツアー初勝利! レジェンドの真横で感じた思想と呼吸<SMASH>
【関連記事】最年長1位だけじゃない!「根気強く取り組み、戦い続けた」43歳ボパンナが打ち立てた数々の記録<SMASH>




