男子テニス世界ランク元６位のガエル・モンフィス（フランス／現51位）が、10月１日に自身の公式インスタグラム（@iamgaelmonfils）を通じて2026年シーズンで現役引退することを発表した。

　現在39歳のモンフィスは２歳でテニスを始め、2004年にプロ転向。05年のソポトでツアー初優勝に輝き、現時点で通算13タイトルを獲得。サッカー選手だった父親の運動能力を受け継ぎ、アクロバティックなプレーや長い手足を生かしたコートカバーリング力などで観客を沸かせてきた。

　私生活では19年に女子テニスのトップ選手、エリーナ・スビトリーナ（ウクライナ／同13位）と交際を始め、21年に入籍。22年には第１子となるスカイちゃんが誕生した。

　充実のキャリアに終止符を打つ決意をしたモンフィスは、SNSに「この競技は私にとってかけがえのないものですが、2026年のテニスシーズン終了をもって引退するという決断に、私は非常に心穏やかな気持ちです」と記した。
  　グランドスラムでの優勝はないが、「あの時勝てたはずだ、勝つべきだった」と考えたことはなく、「後悔など一切ない」とも断言。さらに「自分がとてつもなく、馬鹿みたいに幸運だった」とも表現した。

　それは「テニスの黄金時代にプレーする機会を得て、フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マリーといった史上最高の選手たちと肩を並べられた」ことだという。「伝説的な選手と対戦する時、負けたとしてもそれは壮大な経験に感じられる（とはいえ、たまに勝てた時は確かに最高にうれしかったけどね）」とも添えた。

　そして最後に「何かを深く愛している時、別れを告げるのに良いタイミングなんてない。でも40歳こそが、私にとっての適切な時だ。もちろん、引退前にあと１つタイトルを勝ち取ることができれば、それは本当に素晴らしいことだろう」と綴り、最後の１年間の目標が「一瞬一瞬を楽しみ、一戦一戦を最後の試合のように戦う」ことだと公表した。

　長年愛されてきたモンフィスの引退は寂しいが、我々ファンも「一戦一戦を最後の試合のように」目に焼き付けたい。

構成●スマッシュ編集部

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