10月27日~11月2日に行なわれた女子テニスツアー「チェンナイ・オープン」(インド・チェンナイ/WTA250)のダブルスで、アルディラ・スチアディ(インドネシア/世界ランク複52位)/ジャニス・チェン(インドネシア/同85位)が優勝した。
スチアディはこれが今シーズン初タイトルとなり、自身の公式インスタグラム(@dila11)に「これは私にとって大きな意味があります」と記してその理由を明かした。
昨年10月の「寧波オープン」を最後にツアー離脱した彼女は、右手首の部分断裂により6週間の休養を余儀なくされ、リハビリを経て徐々にコートに復帰。しかし、その2週間後に突然の難聴に襲われたのだ(同年12月に公表)。「右耳の聴力を90%失い、平衡感覚も失い、9日間入院しました」と振り返る。
そこから平衡感覚が回復するまで3カ月かかったものの、聴力は約40%しか戻らず「医師からは神経の損傷はおそらく永久的なものだと告げられました。完全な治療法はなく、補聴器だけが頼り」だという。
その状況を受け入れ、再びトレーニングに励んだ彼女は今年2月のITF大会で準優勝を飾ると翌週の「BNPパリバ・オープン」(WTA1000)でツアー復帰を果たし、9月には「グアダラハラ・オープン・アクロン」(WTA500)で準優勝(いずれもダブルス)。
そしてチェンナイで復帰後初となる待望のタイトルを獲得したのだ。
「ツアーに復帰した時、再びプレーできて最高峰の舞台で戦えることへの深い感謝を改めて感じました。このタイトルを獲得したことで、夢を追いかけることを止めるものは何もないと思い出させてくれました」と喜びを綴り、以下のように続けた。
「神の計画が常に最善であると信じています。良いことも悪いことも、全ての道には意味があるのです。小さなことに感謝し、何事も当然だと思ってはいけません」
困難を乗り越えてのタイトル獲得の喜びは特別なものだったに違いない。
構成●スマッシュ編集部
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そこから平衡感覚が回復するまで3カ月かかったものの、聴力は約40%しか戻らず「医師からは神経の損傷はおそらく永久的なものだと告げられました。完全な治療法はなく、補聴器だけが頼り」だという。
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「神の計画が常に最善であると信じています。良いことも悪いことも、全ての道には意味があるのです。小さなことに感謝し、何事も当然だと思ってはいけません」
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