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海外テニス

「常に最善の選択ができる」メドベージェフが、肉薄してもなお、埋まらないビッグ3との溝について語る

誉田優

2020.02.20

昨年6大会連続で決勝進出したメドベージェフは、ビッグ3に近づいてはいるが、彼らとの大きな隔たりについて語る。(C)Getty Images

昨年6大会連続で決勝進出したメドベージェフは、ビッグ3に近づいてはいるが、彼らとの大きな隔たりについて語る。(C)Getty Images

 昨年6大会連続で決勝へ進出した、次世代ナンバーワン候補の一人、世界テニスランキング5位のダニール・メドベージェフが、肉薄してもなお、埋まらないビッグ3との溝について語った。

 ロシア出身の24歳、メドベージェフは、2014年にプロ転向してから今年で7年目を迎える選手だ。ノバク・ジョコビッチ、ラファエル・ナダル、ロジャー・フェデラーの3名がグランドスラムのタイトルを手中に収め続けている現在、26歳のドミニク・ティームと共に、ビッグ3の牙城を崩せる可能性が高い選手の一人である。

 その証拠に昨年の全米オープンでは決勝に駒を進め、ナダルと対戦し敗れたものの、見ごたえのあるフルセットの熱戦を繰り広げている。また、昨シーズンは6大会連続で決勝進出という素晴らしい成績を収めた。現在のランキングは5位で、自己最高ランクは4位。ビッグ3に最も近い位置にいる。

 昨年、世界のトップレベルの選手らと戦ってきたメドベージェフが、2020年のテニス界を見据えて「今年は最終的に、若手の選手らが流れを変えることになるのだろうか?」というスペイン・マルカ誌の問いに答えた。
 
「その質問に答えるのは難しい。未来について予測することは好きではないけれど、可能性はもちろんあるだろうね。でも、ナダル、フェデラー、ジョコビッチの3人は多くのタイトルを持っている。もし2020年の(グランドスラムの)タイトルの全てを彼らが独占したとしても、僕は驚かないよ」

 その理由として、「3人は素晴らしい上に、常に最善の選択ができるんだ。彼らが打ってくるボールは全てが複雑で難しい。対戦するとなったら、簡単なポイントを期待することなんてできない。5セットの試合よりも、3セットの試合の方が勝ちやすいのは事実だね」と冷静に分析する。

 少しずつだが近づいているメドベージェフが、大舞台でビッグ3を倒し、時代を変える日はもうすぐ訪れるかもしれない。

文●誉田優
フリーライター。早稲田大学スポーツ科学部卒業。
Twitter:yu__honda/Instagram:yu__honda

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