ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで2月17日から行なわれているリオオープン(ATP500)で、スペインの新星、16歳のカルロス・アルカラスが初めてのATPツアー挑戦で初勝利を手にした。
世界ランキング406位のアルカラスは、ワイルドカードで出場したリオオープンの1回戦で、同じスペイン人で32歳のアルベルト・ラモス‐ビノラス(41位)と対戦。ファイナルセットまでもつれ、先にラモス‐ビノラスに3-0とリードされたが、アルカラスはそこから反撃を開始。5ゲーム連取で5-3と逆転に成功した。その後、タイブレークを制したアルカラスが勝利し、ATPツアーデビューを勝利で飾った。試合が終わったのは午前3時。アルカラスが100位以内の選手に勝ったのは、これが初めてだった。
「リオのことは永遠に覚えているでしょう」と話すアルカラス。「最初のATPツアーの試合に勝つことができてとてもうれしいです。今までプレーした中で、最も長く、かつ最も激しい試合でした」と3時間37分の激闘を振り返った。
アルカラスは、昨年からすでにATPチャレンジャーでは注目されている逸材だった。21歳以下のATPレース上位選手が出場できる「ネクストジェネレーションATPファイナルズ」の2019年優勝者であるヤニック・シナー(イタリア)に、昨年、15歳だったアルカラスはスペイン・アリカンテのチャレンジャーで勝利を挙げている。
現在はスペインの元世界1位、ホアン・カルロス・フェレーロに師事している。フェレーロは、ATPツアーの最大のタイトルを手にするプレーヤーになると確信しているという。本人も吸収することに貪欲で、「ラファ(ナダル)やフェレーロなど素晴らしい選手と一緒にいられる時、僕はしゃべるよりも彼らが言っていることをもらさず聞いています。それはとても貴重なことだから」と恵まれた環境を十分に生かす準備ができている。
アルカラスの2回戦の対戦相手は、アルゼンチンのフェデリコ・コリア(116位)だ。格上の相手に、勝利を重ねることができるだろうか。2020年、アルカラス旋風が吹き荒れるか、今後の活躍に注目だ。
文●酒井朋子
世界ランキング406位のアルカラスは、ワイルドカードで出場したリオオープンの1回戦で、同じスペイン人で32歳のアルベルト・ラモス‐ビノラス(41位)と対戦。ファイナルセットまでもつれ、先にラモス‐ビノラスに3-0とリードされたが、アルカラスはそこから反撃を開始。5ゲーム連取で5-3と逆転に成功した。その後、タイブレークを制したアルカラスが勝利し、ATPツアーデビューを勝利で飾った。試合が終わったのは午前3時。アルカラスが100位以内の選手に勝ったのは、これが初めてだった。
「リオのことは永遠に覚えているでしょう」と話すアルカラス。「最初のATPツアーの試合に勝つことができてとてもうれしいです。今までプレーした中で、最も長く、かつ最も激しい試合でした」と3時間37分の激闘を振り返った。
アルカラスは、昨年からすでにATPチャレンジャーでは注目されている逸材だった。21歳以下のATPレース上位選手が出場できる「ネクストジェネレーションATPファイナルズ」の2019年優勝者であるヤニック・シナー(イタリア)に、昨年、15歳だったアルカラスはスペイン・アリカンテのチャレンジャーで勝利を挙げている。
現在はスペインの元世界1位、ホアン・カルロス・フェレーロに師事している。フェレーロは、ATPツアーの最大のタイトルを手にするプレーヤーになると確信しているという。本人も吸収することに貪欲で、「ラファ(ナダル)やフェレーロなど素晴らしい選手と一緒にいられる時、僕はしゃべるよりも彼らが言っていることをもらさず聞いています。それはとても貴重なことだから」と恵まれた環境を十分に生かす準備ができている。
アルカラスの2回戦の対戦相手は、アルゼンチンのフェデリコ・コリア(116位)だ。格上の相手に、勝利を重ねることができるだろうか。2020年、アルカラス旋風が吹き荒れるか、今後の活躍に注目だ。
文●酒井朋子