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西岡良仁がベスト4進出! ランキングも自己最高を更新確実でオリンピックに向けて大きく前進【男子テニス】

スマッシュ編集部

2020.02.22

ワイルドカードで出場の18歳に手を焼きながらも勝ち切り、ベスト4進出を果たした西岡。(写真は今年の全豪オープン)。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 男子テニスツアー「デルレイビーチ・オープン」(アメリカ・フロリダ)は、21日(日本時間22日未明)にシングルス準々決勝が行なわれ、西岡良仁(ミキハウス)がブランドン・ナカシマ(アメリカ)を3-6、7-6(5)、6-4のフルセットの末に下してベスト4進出を決めた。

 西岡の対戦相手ナカシマは、主催者推薦での出場ながら2試合を戦って失セットゼロと勢いのある18歳。今大会ではその才能に惚れ込んだというオーストラリアの名手パット・キャッシュが臨時コーチとしてサポートする逸材だ。

 強風の中で始まった第1セット、西岡は最初のサービスゲームを落とす苦しいスタートを切ると、その悪い流れを引きずりリズムをつかめない。ベースラインよりも前に入って強打してくるナカシマを攻略できず。3-6でセットを失う。
 
 第2セットも18歳とは思えない落ち着いたプレーでポイントを重ねるナカシマに対して、西岡はかろうじてサービスをキープする苦しい展開が続く。そんな嫌な流れを変えたのが6-6で迎えたタイブレークだった。必死にボールに追いつくことでミスを誘いミニブレークを奪ったことで、高精度を誇っていたナカシマのショットが微妙に狂いだし、7-5で西岡が取りきる。

 つかんだ流れを西岡は手放さなかった。迎えたファイナルセット、第1ゲームでナカシマのサービスゲームをブレークすると、そこから4ゲームを連取。スコアを5-1とした第7ゲームでは、3度のマッチポイントを逃すものの、続く第9ゲームでサービスをキープして6-4で接戦に終止符を打った。

 西岡は今大会の勝ち上がりにより、2017年3月に記録したキャリアハイ(58位)更新を確実にするとともに、今季の目標でもあるオリンピック出場に大きく前進した。23日に行なわれる準決勝では、今年1月のASBクラシック(ニュージーランド)でツアー初優勝を収めている21歳のウーゴ・アンベール(フランス)と対戦する。

構成●スマッシュ編集部

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