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海外テニス

「テニスが心から嫌い」「お金のためだけにプレーしている」期待の若手、バブリクの“爆弾発言”に賛否両論

THE DIGEST編集部

2020.02.20

カザフスタン期待の22歳、バブリク。変則的なプレーが特徴で、近年着実に成長を見せるテニス界期待の若手プレーヤーだ。(C)Getty Images

カザフスタン期待の22歳、バブリク。変則的なプレーが特徴で、近年着実に成長を見せるテニス界期待の若手プレーヤーだ。(C)Getty Images

 男子テニスの世界ランク55位、アレクサンダー・バブリクの発言が物議を醸している。バブリクはロシア出身、カザフスタン国籍の22歳。アンダーサーブやダブルファーストを連発するなど、変則的なプレーが特徴だが、近年着実に成長を見せるテニス界期待の若手プレーヤーだ。

 現在、バブリクはフランス・マルセイユで行なわれている「オープン13」に出場中。17日に行なわれたマートン・フチョビッチとの1回戦勝利後、フランス紙「レキップ」の取材に、“プロテニスプレーヤー”という職業について感じていることを打ち明けた。

 バブリクはインタビューで、「僕はお金のためだけにプレーしている。もしお金がもらえなかったら何もかも辞めているよ」と告白。以前にも「テニスが嫌い。心から嫌いだよ。正直なところ、テニス選手でいることに良いことなんて何もない」と記者に話していた。

 ATP公式サイトによるとバブリクは16年のプロ転向から現在までに、約135万ドル(約1億5000万円)の賞金を獲得している。しかし、まだツアーから引退できるほどは蓄えられていないという。
 
 続けてバブリクは、「僕はスポーツが好きで、ボールを打つことは大好きだ。引退後もずっとボールを打ち続けると確信している。おそらく死ぬまでテニスを続けるだろう。しかし、どこかに痛みがあっても、次の対戦相手とプレーしなければいけないというプロの生活にはうんざりだ」とコメント。

「『気分が悪いからプレーしない』とは言えない。離婚したり、ガールフレンドと別れたときもプレーする。そして、もし負けたらなぜ負けたのかを尋ねられる。僕はプロ生活のこういった側面が嫌いだ」と思いを語った。

 この発言にテニスファンからは「もう彼の試合は見ない」「辞めてしまえばいい」という批判の声もある一方、「私もお金のために働いている」「彼は正直なだけだ」などと賛否両論巻き起こっている。

 インタビュー後に行なわれた2回戦では、大会6シードのブノワ・ペールを3-6、6-4、6-4の逆転で下し、ベスト8に進出。次戦はマリン・チリッチとデニス・シャポバロフの勝者と対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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