「全豪オープンテニス」開幕を目前に控え、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランキング4位)の調整過程が注目を集めている。前哨戦「アデレード国際」(1月12日~17日/オーストラリア・アデレード/ハードコート)を欠場し、38歳の元王者は“ぶっつけ本番”で今季最初の四大大会に臨むことを選んだ。
「アデレードのファンの皆様、残念ながら来週のアデレード国際でプレーするにはまだ体力的に準備ができていません」
自身のSNSで欠場を発表したジョコビッチは、全豪オープンの準備に集中しているとも伝えていた。
ジョコビッチが全豪で狙うのは、女子のレジェンド、マーガレット・コートを単独で抜き去る四大大会25勝目という大記録だ。もちろん、その挑戦は楽観視できるものではない。元ウインブルドン王者でオーストラリアテニス界の重鎮パット・キャッシュ氏(60歳)は海外メディア『Tennis365』のインタビューで、現在の男子テニス界の勢力図を踏まえて厳しい現実を指摘する。
「彼が勝つには、あの2人が脱落してくれる必要がある」
キャッシュ氏が言及したのは、世界ランキング1位のカルロス・アルカラス(スペイン)と2位のヤニック・シナー(イタリア)という若き2強の存在だ。5セットマッチを連戦で戦い抜く体力面を考えると、ジョコビッチが両者を「連続」で倒すのは容易ではないという。
準備の段階にもベテラン選手特有の難しさがあるという。
「キャリアの終盤では、5セットマッチを2試合、場合によっては3試合戦い抜けるだけのトレーニングをしなければならないが、やり過ぎないという微妙なバランスを見つけることが重要になる」
「若い頃なら、5セットマッチを戦ってもすぐに回復できた」
「しかしキャリアの後半では、それが徐々にできなくなっていく。それが現実だ」
「アルカラスとシナーを連続する5セットマッチで倒す姿は想像できない。それが彼の問題だ」
一方で、キャッシュ氏はジョコビッチの姿勢そのものには最大級の敬意を払っている。「この年齢で続けていること自体が本当に驚異的だ」と。
常に解決策を見つけてきた元王者が、今回も新たな答えを用意しているのか。その可否は、十分な試合数をこなしているのか、身体を試合のためだけに温存しているのか、といった点にかかっているという。前哨戦を欠場し、実戦数を抑えた今回の調整法が吉と出るのか。それとも準備不足となるのか――キャッシュ氏の関心は、まさにそこにある。
ジョコビッチにとって、10度優勝した全豪オープンは最も成功を収めた舞台。年齢、調整不足、そして若きライバルたちという複数の要素が絡み合うなか、25勝目を狙う挑戦はキャリアの中でも特別な意味を持つ。
構成●スマッシュ編集部
【画像】テニス史上に残る名プレーヤー!ノバク・ジョコビッチの厳選ショットをお届け!
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「アデレードのファンの皆様、残念ながら来週のアデレード国際でプレーするにはまだ体力的に準備ができていません」
自身のSNSで欠場を発表したジョコビッチは、全豪オープンの準備に集中しているとも伝えていた。
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「彼が勝つには、あの2人が脱落してくれる必要がある」
キャッシュ氏が言及したのは、世界ランキング1位のカルロス・アルカラス(スペイン)と2位のヤニック・シナー(イタリア)という若き2強の存在だ。5セットマッチを連戦で戦い抜く体力面を考えると、ジョコビッチが両者を「連続」で倒すのは容易ではないという。
準備の段階にもベテラン選手特有の難しさがあるという。
「キャリアの終盤では、5セットマッチを2試合、場合によっては3試合戦い抜けるだけのトレーニングをしなければならないが、やり過ぎないという微妙なバランスを見つけることが重要になる」
「若い頃なら、5セットマッチを戦ってもすぐに回復できた」
「しかしキャリアの後半では、それが徐々にできなくなっていく。それが現実だ」
「アルカラスとシナーを連続する5セットマッチで倒す姿は想像できない。それが彼の問題だ」
一方で、キャッシュ氏はジョコビッチの姿勢そのものには最大級の敬意を払っている。「この年齢で続けていること自体が本当に驚異的だ」と。
常に解決策を見つけてきた元王者が、今回も新たな答えを用意しているのか。その可否は、十分な試合数をこなしているのか、身体を試合のためだけに温存しているのか、といった点にかかっているという。前哨戦を欠場し、実戦数を抑えた今回の調整法が吉と出るのか。それとも準備不足となるのか――キャッシュ氏の関心は、まさにそこにある。
ジョコビッチにとって、10度優勝した全豪オープンは最も成功を収めた舞台。年齢、調整不足、そして若きライバルたちという複数の要素が絡み合うなか、25勝目を狙う挑戦はキャリアの中でも特別な意味を持つ。
構成●スマッシュ編集部
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