男子テニス元世界ランキング1位で、2024年秋に惜しまれながら現役を引退したラファエル・ナダル氏(スペイン/現39歳)が、四大大会「全豪オープン」で大会3連覇を逃したヤニック・シナー(イタリア/現2位/24歳)へ向け、激励の言葉を送っている。
ステファノス・チチパス(ギリシャ/元3位/現35位)に敗れた23年の同大会4回戦から全豪では負けなしだったシナーは、今大会も失セットを1に抑えてベスト4へ進出。しかし現地1月30日の準決勝では、全豪最多10度の優勝を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア/元1位/現4位)に6-3、3-6、6-4、4-6、4-6と4時間を超える死闘の末に敗れ、3年連続の頂点には届かなかった。
この試合、シナーは計18本のブレークポイントを取得しながらも、物にできたのはわずか2回。総ポイント獲得数でも152対140と上回ったものの勝利には結びつかなかった。
これで24年全米オープンから続いていた四大大会決勝進出の記録も途絶えたシナーは、試合後の記者会見で次のように悔恨の念をにじませた。
「この大会は僕にとって非常に重要なグランドスラム(四大大会)だが、こういうことは起こり得る。チャンスはたくさんあったが、それを生かすことができなかった」
傷心の24歳に、全豪2度の優勝を含む四大大会22勝を記録したナダル氏も同情を寄せる。今大会の閉会式に出席する目的で現地入りした同氏は英『Sky Sports』の取材で次のように語った。
「ジョコビッチとの準決勝は、シナーにとって非常に難しい試合だったと思う。確かにシナーは優勝候補だったが、全豪オープンにおいて非常に特別な歴史を持つ選手との対戦だったからね。彼には多くのチャンスがあったが、それを生かすことができなかった。ただそれは、ノバクが要所でレベルを引き上げたからだ」
その一方で、ナダル氏は今回の敗戦を機にシナーが調子を落とすようなことはないと考えている。
「学びというのは勝利と敗戦の両方から得られるものだ。シナーのように自己批判ができ、心から謙虚な選手は、改善すべき点を知るために必ずしも敗れる必要はないが、幾つかの試合が、同じことを二度と繰り返さないように改善すべき点を理解するための“警鐘”になることはある。
彼は今回も準決勝まで勝ち進み、素晴らしい戦いを見せたが、現実として、常に勝ち続けることはできない。これまでもそうだったように、私は彼がここから立て直すことに一切疑いを持っていない」
海外メディアなどによると、現時点でシナーは2月16日に開幕する「カタール・エクソンモービル・オープン」(カタール・ドーハ/ハード/ATP500)にエントリーしており、次戦までは2週間ほど間が空くことになる。偉大な先達であるナダル氏の言葉を胸に、24歳は再び前を向いて歩み出す。
文●中村光佑
【動画】ジョコビッチがフルセットでシナーを破った全豪オープン2026準決勝ハイライト
【画像】シナー、ジョコビッチをはじめ全豪オープン2026で熱戦を繰り広げる男子選手たちの厳選写真!
【関連記事】“丘を上る飢えた狼”と化した38歳ジョコビッチ。四大大会最年長Vを懸け、若き狼との決戦に臨む<SMASH>
ステファノス・チチパス(ギリシャ/元3位/現35位)に敗れた23年の同大会4回戦から全豪では負けなしだったシナーは、今大会も失セットを1に抑えてベスト4へ進出。しかし現地1月30日の準決勝では、全豪最多10度の優勝を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア/元1位/現4位)に6-3、3-6、6-4、4-6、4-6と4時間を超える死闘の末に敗れ、3年連続の頂点には届かなかった。
この試合、シナーは計18本のブレークポイントを取得しながらも、物にできたのはわずか2回。総ポイント獲得数でも152対140と上回ったものの勝利には結びつかなかった。
これで24年全米オープンから続いていた四大大会決勝進出の記録も途絶えたシナーは、試合後の記者会見で次のように悔恨の念をにじませた。
「この大会は僕にとって非常に重要なグランドスラム(四大大会)だが、こういうことは起こり得る。チャンスはたくさんあったが、それを生かすことができなかった」
傷心の24歳に、全豪2度の優勝を含む四大大会22勝を記録したナダル氏も同情を寄せる。今大会の閉会式に出席する目的で現地入りした同氏は英『Sky Sports』の取材で次のように語った。
「ジョコビッチとの準決勝は、シナーにとって非常に難しい試合だったと思う。確かにシナーは優勝候補だったが、全豪オープンにおいて非常に特別な歴史を持つ選手との対戦だったからね。彼には多くのチャンスがあったが、それを生かすことができなかった。ただそれは、ノバクが要所でレベルを引き上げたからだ」
その一方で、ナダル氏は今回の敗戦を機にシナーが調子を落とすようなことはないと考えている。
「学びというのは勝利と敗戦の両方から得られるものだ。シナーのように自己批判ができ、心から謙虚な選手は、改善すべき点を知るために必ずしも敗れる必要はないが、幾つかの試合が、同じことを二度と繰り返さないように改善すべき点を理解するための“警鐘”になることはある。
彼は今回も準決勝まで勝ち進み、素晴らしい戦いを見せたが、現実として、常に勝ち続けることはできない。これまでもそうだったように、私は彼がここから立て直すことに一切疑いを持っていない」
海外メディアなどによると、現時点でシナーは2月16日に開幕する「カタール・エクソンモービル・オープン」(カタール・ドーハ/ハード/ATP500)にエントリーしており、次戦までは2週間ほど間が空くことになる。偉大な先達であるナダル氏の言葉を胸に、24歳は再び前を向いて歩み出す。
文●中村光佑
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