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海外テニス

ラドゥカヌの度重なるコーチ交代に元女王クリステルスが苦言!「数試合負けたら解任…サッカークラブのよう」<SMASH>

中村光佑

2026.02.05

わずか5年ほどで8人のコーチと決別したラドゥカヌ(左)に対し、元世界1位のクリステルス(右)は「不可解な点が多い」といぶかる。(C)Getty Images

わずか5年ほどで8人のコーチと決別したラドゥカヌ(左)に対し、元世界1位のクリステルス(右)は「不可解な点が多い」といぶかる。(C)Getty Images

 2021年全米オープンで予選から全試合ストレート勝ちで四大大会シングルス初優勝を達成し、当時18歳にして女子テニス界に衝撃を与えたシンデレラガール、エマ・ラドゥカヌ(イギリス/元世界ランク10位/現30位)。しかしその後は期待されたほどの活躍を見せられず、23歳となった今も安定した結果を残せていないのが現状だ。

 その一因を挙げるとすれば、度重なるコーチの解任だろう。21年9月にアンドリュー・リチャードソン氏との契約を終了して以降は指導者を取っ替え引っ替えし、ツアー本格参戦からわずか5年ほどで8名のコーチと決別。昨年7月に招聘したフランシスコ・ロイグ氏との協力関係も、先の全豪オープンで2回戦敗退を喫した直後にわずか半年で解消したのは既報の通りだ。

 そのラドゥカヌは現在第1シードで出場中の「トランシルバニア・オープン」(2月1日~7日/ルーマニア・クルジュ=ナポカ/室内ハードコート/WTA250)にコーチなしで臨んでおり、1回戦で元59位のグリート・ミネン(ベルギー/現128位)、2回戦で元58位のカヤ・ユバン(スロベニア/同97位)をいずれもストレートで下してベスト8へ進出。少なくとも現時点においては、ロイグ氏との離別が彼女のプレーに悪影響を及ぼしている様子はうかがえない。

 しかし23歳が下した最新の決断は、現役時代に四大大会女子シングルスで4度の優勝を経験した元女王キム・クリステルス氏(ベルギー/現42歳)を失望させた。このほど同氏は自身が進行役を務めるテニス系ポッドキャスト『Love All』で、ラドゥカヌを次のように強く批判している。
 
「ラドゥカヌのコーチ交代劇については、誰がその決断を下しているのかが気になって仕方ない。彼女自身なのか、代理人なのか、それとも父親なのか、とにかく不可解な点が多いし、本当に誰が彼女をそんなにパニックに陥れているのかを知りたい。彼女はこれまで、技術面や戦術面でのゲームプランの構築および修正に時間がかかることを理解しているであろう非常に優秀なコーチたちと共に、仕事をしてきたのだから」

 さらにクリステルス氏はラドゥカヌの現状を「サッカークラブのよう」と例え、「シーズン序盤に数試合うまくいかなかっただけで新監督を雇い、数試合負けたら解任してまた次へ進む。そんなサッカー的なアプローチに見える」と続けた。

 一方で復活への道を模索している今だからこそ、「本当に良い関係を築ける指導者に出会い、努力を重ねながら、より長期的な協力関係を構築すること」が、悩めるシンデレラガールには不可欠だとレジェンドは強調する。その上で、「コーチを信頼するための時間と、指導の成果が出るまでの時間。その両方のバランスを見出すことが重要」と“金言”を送った。

文●中村光佑

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