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長期離脱から復帰のドレイパーがケガの原因を回想。アルカラスらに追いつこうと「より強く打ち、楽に取ろうとしすぎた」<SMASH>

スマッシュ編集部

2026.02.09

デ杯で約5カ月ぶりに公式戦へ復帰し、白星を挙げたドレイパー。トップを追い求めた末に負ったケガを振り返った。(C)Getty Images

 左腕のケガにより、昨年の「全米オープン」以降ツアーから遠ざかっていたジャック・ドレイパー(イギリス/現世界ランキング13位)が、ついに実戦の舞台へ戻ってきた。男子テニス国別対抗戦「デビスカップ」ファイナル予選1回戦で復帰した24歳は、白星をつかむとともに、長期離脱を招いた負傷についても振り返っている。

 舞台となったノルウェー・オスロでの一戦で、ドレイパーはビクトル・ドゥラソビッチ(同313位)を6-2、6-2のストレートで下し、約5カ月ぶりの公式戦勝利を挙げた。イギリスは4勝0敗でノルウェーを下し、ファイナル予選2回戦進出を決めている。

 昨シーズン前半、ドレイパーはキャリアの転機とも言える飛躍を遂げていた。3月の「BNPパリバ・オープン」でマスターズ1000初優勝を果たし、続く「マドリード・オープン」でも準優勝。6月には世界ランキング4位まで駆け上がり、カルロス・アルカラス(スペイン/同1位)やヤニック・シナー(イタリア/同2位)という同世代のトップランナーを追う存在として注目を集めた。

 しかし、その上昇気流は夏に暗転する。「ウインブルドン」で左腕を痛め、「全米オープン」で復帰したものの2回戦途中で棄権。結果的にシーズンは早期終了となり、年明けに予定されていた「ユナイテッド・カップ」と「全豪オープン」の欠場も余儀なくされた。
 
 ドレイパーはデビスカップでの勝利後、アルカラスやシナーに追いつこうと自分を追い込み過ぎていた当時をこう振り返る。

「それが目標でしたし、もしかするとそれが、身体が壊れてしまった理由の一部かもしれません。正しいやり方でプレーしようとして、より強く打ち、楽にポイントを取ろうとしすぎた。それが自分にとってはストレスになっていたのだと思います」

 一方で、約5カ月に及んだリハビリ期間は、決して無駄ではなかったようだ。

「精神的にも肉体的にも、自分自身について多くのことを学びました。この期間にやってきたことが、今の自分をとても良い状態に置いてくれています。彼らが今の男子テニスをリードしているのは確かですし、そこに到達したいという気持ちはとても強い。だから、そのためにできることはすべてやるつもりです」

 現在の世界ランキングは13位。キャリアハイの4位からは後退したものの、本人は「昨夏よりも今の方が良い選手になっている」と手応えを口にする。ケガと離脱を機に競技人生を見つめ直した経験が、復帰後のプレーにどう反映されていくのかが注目される。

構成●スマッシュ編集部

【動画】ドレイパーVSドゥラソビッチの「デビスカップ」ファイナル予選1回戦ハイライト

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