女子テニス世界ランキング321位のデスタニー・アイアバ(オーストラリア)が2月14日に自身の公式インスタグラム(@desaiava)を更新し、26歳を迎える今季限りでの現役引退を表明。同時にこれまで自身を誹謗中傷してきた人々を非常に強い言葉で批判した。
ITFツアーで通算10勝を挙げた25歳のアイアバは2015年にプロ転向すると、17年には世界ランキングでキャリアハイの147位を記録。19年「リベマ・オープン」(現WTA250)では当時世界10位で現1位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)から大金星を挙げるなど、有望株として脚光を浴びた。
しかし現在もシングルスでのツアー優勝は果たせておらず、最高峰の四大大会でも8度の本戦出場で勝利したのは昨年1月の全豪オープン1回戦のみ。ダブルスを制した昨年6月の「レクサス・バーミンガム・オープン」(WTA125)が、現時点で唯一のタイトルとなっている。
迎えた今季も下部大会「ワークデイ・キャンベラ国際」(WTA125)と全豪オープン予選で初戦敗退。海外メディア『UBITENNIS』によると、アイアバはキャリアを通じて賭博絡みの誹謗中傷を幾度となく浴び、直近の全豪予選敗退後に受け取ったSNS上での罵詈雑言に対して「不快で無礼」などと非難していた。
今回の投稿でアイアバは「2026年がプロテニスツアーで戦う最後の年になります」と報告し、自身のキャリアを次のように振り返った。
「メルボルンのテニスクラブで初めてレッスンを受けた瞬間から、私の人生は全てテニスで満ちていました。もし別の道を選んでいたらどんな人生だったのか、そしてこの競技のために犠牲にしてきたものの全てが本当にその代償に見合っていたのか、深く考えることもありました」
今では、プロ生活への未練はほとんどないという。それどころか自身の礎にもなったテニスを「有害なボーイフレンド」とまで表現。その背景には先述の度重なる誹謗中傷に加え、一見華やかな舞台の裏側に広がる“闇”が大きく関係しているようだ。
「これまで私を取るに足らない存在のように感じさせてきたテニス界の全ての人たちに心の底から“くたばれ”と言いたいし、SNSで私の身体やキャリアについて好き勝手にあら探しをする人たち、そして紳士的な価値観を持つとされているこのスポーツにも“くたばれ”と言いたいです。例えば白いウェアを着用することを強制する伝統の裏には、人種差別的かつ女性蔑視的、さらには同性愛嫌悪的で、型にはまらない人間に対する敵対的な文化も存在します。
私の最終的な目標は、毎朝目覚めて心から『自分のしていることが好き』と言えるようになること。私は今年で26歳になりますが、色々と遅れを取っているのでゼロからスタートする気持ちです。怖さはありますが、自分に合わない人生を送ったり、絶え間ない比較の中で自分を見失ったりするよりはマシだと思います」
アイアバはキャリアを通じ、メンタルヘルスの問題とも闘ってきた。22年には自殺未遂を経験し、その後はパニック発作にも苦しんだ。地元紙の取材では、幼少期のトラウマを背景とする「境界性パーソナリティ障害」と診断されたことを明かしている。
文●中村光佑
【画像】アイアバが今季限りでの現役引退を報告したインスタ投稿
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ITFツアーで通算10勝を挙げた25歳のアイアバは2015年にプロ転向すると、17年には世界ランキングでキャリアハイの147位を記録。19年「リベマ・オープン」(現WTA250)では当時世界10位で現1位のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)から大金星を挙げるなど、有望株として脚光を浴びた。
しかし現在もシングルスでのツアー優勝は果たせておらず、最高峰の四大大会でも8度の本戦出場で勝利したのは昨年1月の全豪オープン1回戦のみ。ダブルスを制した昨年6月の「レクサス・バーミンガム・オープン」(WTA125)が、現時点で唯一のタイトルとなっている。
迎えた今季も下部大会「ワークデイ・キャンベラ国際」(WTA125)と全豪オープン予選で初戦敗退。海外メディア『UBITENNIS』によると、アイアバはキャリアを通じて賭博絡みの誹謗中傷を幾度となく浴び、直近の全豪予選敗退後に受け取ったSNS上での罵詈雑言に対して「不快で無礼」などと非難していた。
今回の投稿でアイアバは「2026年がプロテニスツアーで戦う最後の年になります」と報告し、自身のキャリアを次のように振り返った。
「メルボルンのテニスクラブで初めてレッスンを受けた瞬間から、私の人生は全てテニスで満ちていました。もし別の道を選んでいたらどんな人生だったのか、そしてこの競技のために犠牲にしてきたものの全てが本当にその代償に見合っていたのか、深く考えることもありました」
今では、プロ生活への未練はほとんどないという。それどころか自身の礎にもなったテニスを「有害なボーイフレンド」とまで表現。その背景には先述の度重なる誹謗中傷に加え、一見華やかな舞台の裏側に広がる“闇”が大きく関係しているようだ。
「これまで私を取るに足らない存在のように感じさせてきたテニス界の全ての人たちに心の底から“くたばれ”と言いたいし、SNSで私の身体やキャリアについて好き勝手にあら探しをする人たち、そして紳士的な価値観を持つとされているこのスポーツにも“くたばれ”と言いたいです。例えば白いウェアを着用することを強制する伝統の裏には、人種差別的かつ女性蔑視的、さらには同性愛嫌悪的で、型にはまらない人間に対する敵対的な文化も存在します。
私の最終的な目標は、毎朝目覚めて心から『自分のしていることが好き』と言えるようになること。私は今年で26歳になりますが、色々と遅れを取っているのでゼロからスタートする気持ちです。怖さはありますが、自分に合わない人生を送ったり、絶え間ない比較の中で自分を見失ったりするよりはマシだと思います」
アイアバはキャリアを通じ、メンタルヘルスの問題とも闘ってきた。22年には自殺未遂を経験し、その後はパニック発作にも苦しんだ。地元紙の取材では、幼少期のトラウマを背景とする「境界性パーソナリティ障害」と診断されたことを明かしている。
文●中村光佑
【画像】アイアバが今季限りでの現役引退を報告したインスタ投稿
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