1976年の「全仏オープン」でイタリア人男子選手として2人目の四大大会シングルス優勝を達成した元世界ランキング4位のアドリアーノ・パナッタ氏(現75歳)が、母国の公共放送『Rai』 が運営するスポーツ番組『La Domenica Sportiva』に出演。その中で現代テニスを牽引する同郷のヤニック・シナー(現2位)が「危機的状況にある」とする批判的な見方を強い言葉で一蹴した。
現在24歳のシナーは今季、ここまでに出場した2大会でいずれも決勝進出を逃している。2連覇が懸かっていた四大大会「全豪オープン」では準決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア/大会時4位)に6-3、3-6、6-4、4-6、4-6のフルセットで屈し、先週の「カタール・エクソンモービル・オープン」(ATP500)でも準々決勝で20歳の新鋭ヤクブ・メンシク(チェコ/同16位)に6-7(3)、6-2、3-6と接戦の末に敗れた。
これらの結果を受け、凄まじい活躍を見せてきたシナーの「失速」や「危機」を指摘する声が一部で上がっているが、パナッタ氏はそうした論調に「全くの的外れだ」と真っ向から反論した。
ちなみにシナーが昨季出場した計12大会のうち決勝に進めなかったのはわずか2大会(うち1大会は途中棄権)のみで、2024年と25年はいずれも年間6敗しか喫していない。それも踏まえ、同氏はシナーへの批判は時期尚早だと主張する。
「シナーが危機的状況にあるって? 誰がそんなことを言っているんだ? ふざけているのか? 彼はまだ2試合に負けただけだ。1試合はスポーツ界のレジェンドとも言われる選手で、もう1試合は世界16位と上位にいる20歳の若者だった」
さらに同氏は、シナーの最大のライバルであるカルロス・アルカラス(22歳/現1位)の母国、スペイン国内での報道を念頭に置きながらこう続けた。
「メンシクを知らない人は無名の選手に負けたと思うかもしれないが、全くそんなことはない。スペイン国内でシナーが“危機的状況にある”との声が上がるのは不思議なことではないだろう。だが実際には、危機的状況になんて陥っていない。おそらくそんな批判をしているのは“にわか指導者”たちだと思う。彼らはよく喋るが、何もわかっていない。
過去に世界1位になり、あらゆるタイトルを獲得し、これまでほとんど無敗だったような選手が、たった2回の負けで批判されるべきではない。スポーツでは失敗も付き物で、ヤニックも例外ではない。勝つこともあれば、負けることだってある。それが普通だ」
実はシナーは昨年の全米オープン決勝でアルカラスに敗れた後、「今後は負け試合が増えてしまうかもしれないが、プレーに変化を加えていきたい」と話していた。すなわち24歳にとって今の状況は決して“停滞”などではなく、さらなる飛躍を見据えた“進化の途中”にあるということだろう。
文●中村光佑
【動画】シナーがメンシクに敗れたカタール・オープン準々決勝ハイライト
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現在24歳のシナーは今季、ここまでに出場した2大会でいずれも決勝進出を逃している。2連覇が懸かっていた四大大会「全豪オープン」では準決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア/大会時4位)に6-3、3-6、6-4、4-6、4-6のフルセットで屈し、先週の「カタール・エクソンモービル・オープン」(ATP500)でも準々決勝で20歳の新鋭ヤクブ・メンシク(チェコ/同16位)に6-7(3)、6-2、3-6と接戦の末に敗れた。
これらの結果を受け、凄まじい活躍を見せてきたシナーの「失速」や「危機」を指摘する声が一部で上がっているが、パナッタ氏はそうした論調に「全くの的外れだ」と真っ向から反論した。
ちなみにシナーが昨季出場した計12大会のうち決勝に進めなかったのはわずか2大会(うち1大会は途中棄権)のみで、2024年と25年はいずれも年間6敗しか喫していない。それも踏まえ、同氏はシナーへの批判は時期尚早だと主張する。
「シナーが危機的状況にあるって? 誰がそんなことを言っているんだ? ふざけているのか? 彼はまだ2試合に負けただけだ。1試合はスポーツ界のレジェンドとも言われる選手で、もう1試合は世界16位と上位にいる20歳の若者だった」
さらに同氏は、シナーの最大のライバルであるカルロス・アルカラス(22歳/現1位)の母国、スペイン国内での報道を念頭に置きながらこう続けた。
「メンシクを知らない人は無名の選手に負けたと思うかもしれないが、全くそんなことはない。スペイン国内でシナーが“危機的状況にある”との声が上がるのは不思議なことではないだろう。だが実際には、危機的状況になんて陥っていない。おそらくそんな批判をしているのは“にわか指導者”たちだと思う。彼らはよく喋るが、何もわかっていない。
過去に世界1位になり、あらゆるタイトルを獲得し、これまでほとんど無敗だったような選手が、たった2回の負けで批判されるべきではない。スポーツでは失敗も付き物で、ヤニックも例外ではない。勝つこともあれば、負けることだってある。それが普通だ」
実はシナーは昨年の全米オープン決勝でアルカラスに敗れた後、「今後は負け試合が増えてしまうかもしれないが、プレーに変化を加えていきたい」と話していた。すなわち24歳にとって今の状況は決して“停滞”などではなく、さらなる飛躍を見据えた“進化の途中”にあるということだろう。
文●中村光佑
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