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海外テニス

ゴファン最後の全仏オープンは予選2回戦で終幕…「このコートでプレーできたことは純粋な喜びでした」<SMASH>

中村光佑

2026.05.21

「コート・スザンヌ・ランラン」で全仏最後の戦いを終え、観衆の拍手に応えるゴファン。始まりの場所が終着点ともなった。(C)Getty Images

「コート・スザンヌ・ランラン」で全仏最後の戦いを終え、観衆の拍手に応えるゴファン。始まりの場所が終着点ともなった。(C)Getty Images

 5月24日に本戦が開幕する今季2つ目のテニス四大大会「全仏オープン」(フランス・パリ/クレーコート)は、現地20日に男子シングルス予選2回戦を行ない、今シーズン限りでの現役引退を表明している世界ランキング247位のダビド・ゴファン(ベルギー)が登場。同158位のトビー・サミュエル(イギリス)と対戦したが、7-5、3-6、3-6で敗れ、本戦進出はならなかった。

 35歳で元世界7位のゴファンが全仏OPに予選から出場するのは、同大会初出場となった2012年以来実に14年ぶり。この時は予選決勝で敗れたものの、ラッキールーザー(欠場者に代わり予選敗者が本戦に繰り上がる措置)として本戦入りし、見事ベスト16進出を果たした。4回戦では当時16度の四大大会優勝を誇っていたロジャー・フェデラー(スイス/元1位)に敗れるも、1セットを奪う健闘を見せた。

 その4年後の16年には準々決勝でドミニク・ティーム(オーストリア/元3位)に屈すも、同大会で自己最高成績となるベスト8を記録。全仏では通算19勝13敗という成績を残しており、男子テニスの黄金期を築いた“ビッグ3”(フェデラー、ナダル、ジョコビッチ)全員と対戦した経験を持つ。

 そのゴファンは今年3月末に自身のSNSを通じ、「今年が最後のシーズンになります」と発表。今大会には予選ワイルドカード(主催者推薦)で参戦し、現地18日の1回戦では台湾出身の24歳ツェン・チュンシン(現183位)に6-3、6-1で快勝して2回戦へ駒を進めていた。
 
 迎えた2回戦も23歳のサミュエルを相手にゴファンが2度のブレークを奪って第1セットを先取し、勝利に王手をかけた。しかし第2、3セットで共に2度のブレークを献上し、ローランギャロスでの最後の戦いを終えた。

 試合後にはゴファンの功績を称える特別セレモニーを挙行。ツアー通算6勝を誇る35歳は、自身の全仏での“歩みの始まりと終着点”にもなった、センターコートに次ぐ規模の「コート・スザンヌ・ランラン」での思い出を振り返りつつ、充実感をにじませながら次のように語った。

「この大会での私の歩みは、ここスザンヌ・ランランから始まりました。初めての試合を戦い、最高の試合も幾つか経験しました。そして今回は14年ぶりに予選からの出場となりましたが、再び同じコートに戻ってくることができました」

「2日前の試合では全てを出し切り、今日も全力を尽くしました。残念ながら結果には結びつきませんでしたが、このコートでプレーできたことは純粋な喜びでした。美しいコート、最高の雰囲気、そして素晴らしい試合が繰り広げられるこの大会で、私は常に地元選手のように、さらにはチャンピオンや王子のように温かく迎えられてきました。今まで本当にありがとう」

 笑顔でパリのファンへ別れを告げたゴファン。改めて彼のラストシーズンが実りあるものとなることを願いたい。

文●中村光佑

【動画】ゴファンの全仏ラストマッチとなった予選2回戦ハイライト&お別れセレモニーの様子

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