男子テニス元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現4位)が、現地5月29日に行なわれたテニス四大大会「全仏オープン」の男子シングルス3回戦で19歳の新星ジョアオ・フォンセカ(ブラジル/同24位)に6-4、6-4、3-6、5-7、5-7とまさかの大逆転負けを喫し、ベスト16進出を逃した。
試合時間4時間53分にも及んだ死闘。序盤はフォンセカのサービスがやや甘くなったところを、ジョコビッチが持ち前の正確なリターンで攻略。第1セットで2度、第2セットで1度のブレークに成功し、2セットを連取して早くも勝利に王手をかけた。
しかし第3セットから徐々に流れは19歳へ傾く。恐れずにラケットを振り抜くフォンセカの力強いショットにジョコビッチが押される場面が増え、第1ゲームから3ゲームを連取されてリードを許す展開。ブレークバックできないまま第3セットを落とすと、第4セットは1ブレークずつを取り合って迎えた第8ゲームでジョコビッチが2本のブレークポイントを逃し、第11ゲームで痛恨のサービスダウン。勝負は2セットオールに持ち込まれた。
運命のファイナルセットも第4セット同様に緊迫した攻防が繰り広げられた。百戦錬磨の39歳は第4ゲームで先にブレークを奪ったが、第5ゲームですぐにブレークバックを許し、思うように主導権を握れない。
そして5-5で迎えた第11ゲーム、ジョコビッチは0-40と3本のブレークポイントを握られ、2本は凌いだものの最後はドロップショットを決められて2度目のブレークを献上。フォンセカのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第12ゲームではブレークバックのチャンスを得るも生かせず、とうとう力尽きた。
ジョコビッチが全仏オープンで16強入りを逃すのは、3回戦でフィリップ・コールシュライバー(ドイツ/元16位)に敗れた2009年以来実に17年ぶり。また四大大会における2セットアップからの逆転負けは、10年全仏準々決勝でのユルゲン・メルツァー(オーストリア/元8位)戦以来、16年ぶり2度目となった。
試合終盤で苦しそうにする様子が何度も見られたジョコビッチは敗戦後の記者会見で「ガス欠になってしまい、特に第3、4セットは全くもって良い感覚がなかった」とコメント。それでも「これだけの試合ができたことが信じられない」と前向きに語り、「ジョアオには最大限の敬意を表したい」と素直に勝者を称えた。
「間違いなく重要な場面、特に第4、第5セットの勝負どころでは、彼の方が優れていた。素晴らしいラリーやポイントがたくさんあった中、彼は信じられないようなショットを次々と決めてきた。ただ自分のプレーが特段悪かったとは思わない。今日はシンプルに彼の方が上だった。積極的に攻めていたし、本当に勝利に値するパフォーマンスだった」
一方、勝者フォンセカは「実は、勝てるとは思っていなかった」とオンコートインタビューで率直にコメント。「彼と対戦できただけでも光栄で、感謝の気持ちでいっぱい。本当にうれしい」と初対戦初勝利を喜んだ。
今大会は前回覇者で2位のカルロス・アルカラス(スペイン)が負傷で欠場し、王者ヤニック・シナー(イタリア)も2回戦で敗退。ジョコビッチもそれに続く形となり、新たなグランドスラムチャンピオンが誕生することが確定した。頂点に立つのは果たして誰なのか、その行方から目が離せない。
文●中村光佑
【動画】フォンセカが2セットダウンからジョコビッチに逆転勝ち! 全仏オープン3回戦ハイライト
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【関連記事】2カ月ぶりの実戦で世界79位に敗れた38歳ジョコビッチ。年齢的問題を認めつつも「状況を受け入れ、適応する」と前向き<SMASH>
試合時間4時間53分にも及んだ死闘。序盤はフォンセカのサービスがやや甘くなったところを、ジョコビッチが持ち前の正確なリターンで攻略。第1セットで2度、第2セットで1度のブレークに成功し、2セットを連取して早くも勝利に王手をかけた。
しかし第3セットから徐々に流れは19歳へ傾く。恐れずにラケットを振り抜くフォンセカの力強いショットにジョコビッチが押される場面が増え、第1ゲームから3ゲームを連取されてリードを許す展開。ブレークバックできないまま第3セットを落とすと、第4セットは1ブレークずつを取り合って迎えた第8ゲームでジョコビッチが2本のブレークポイントを逃し、第11ゲームで痛恨のサービスダウン。勝負は2セットオールに持ち込まれた。
運命のファイナルセットも第4セット同様に緊迫した攻防が繰り広げられた。百戦錬磨の39歳は第4ゲームで先にブレークを奪ったが、第5ゲームですぐにブレークバックを許し、思うように主導権を握れない。
そして5-5で迎えた第11ゲーム、ジョコビッチは0-40と3本のブレークポイントを握られ、2本は凌いだものの最後はドロップショットを決められて2度目のブレークを献上。フォンセカのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第12ゲームではブレークバックのチャンスを得るも生かせず、とうとう力尽きた。
ジョコビッチが全仏オープンで16強入りを逃すのは、3回戦でフィリップ・コールシュライバー(ドイツ/元16位)に敗れた2009年以来実に17年ぶり。また四大大会における2セットアップからの逆転負けは、10年全仏準々決勝でのユルゲン・メルツァー(オーストリア/元8位)戦以来、16年ぶり2度目となった。
試合終盤で苦しそうにする様子が何度も見られたジョコビッチは敗戦後の記者会見で「ガス欠になってしまい、特に第3、4セットは全くもって良い感覚がなかった」とコメント。それでも「これだけの試合ができたことが信じられない」と前向きに語り、「ジョアオには最大限の敬意を表したい」と素直に勝者を称えた。
「間違いなく重要な場面、特に第4、第5セットの勝負どころでは、彼の方が優れていた。素晴らしいラリーやポイントがたくさんあった中、彼は信じられないようなショットを次々と決めてきた。ただ自分のプレーが特段悪かったとは思わない。今日はシンプルに彼の方が上だった。積極的に攻めていたし、本当に勝利に値するパフォーマンスだった」
一方、勝者フォンセカは「実は、勝てるとは思っていなかった」とオンコートインタビューで率直にコメント。「彼と対戦できただけでも光栄で、感謝の気持ちでいっぱい。本当にうれしい」と初対戦初勝利を喜んだ。
今大会は前回覇者で2位のカルロス・アルカラス(スペイン)が負傷で欠場し、王者ヤニック・シナー(イタリア)も2回戦で敗退。ジョコビッチもそれに続く形となり、新たなグランドスラムチャンピオンが誕生することが確定した。頂点に立つのは果たして誰なのか、その行方から目が離せない。
文●中村光佑
【動画】フォンセカが2セットダウンからジョコビッチに逆転勝ち! 全仏オープン3回戦ハイライト
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