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海外テニス

届きそうで届かなかったウインブルドン本戦初勝利。島袋将と伊藤あおいが大舞台で得た成長の糧<SMASH>

内田暁

2026.07.02

1回戦で4度のマッチポイントを逃した伊藤(左)、第1セットで2度のセットポイントを握りながら敗れた島袋(右)が、それぞれ勝負を分けた場面を振り返った。(C)Getty Images

1回戦で4度のマッチポイントを逃した伊藤(左)、第1セットで2度のセットポイントを握りながら敗れた島袋(右)が、それぞれ勝負を分けた場面を振り返った。(C)Getty Images

「まあ『たら・れば』なんですけれど、あそこを取れていれば、また結果も違ったのではと思います」

 6月29日に開幕したテニス四大大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン)。その1回戦でハイメ・ファリア(ポルトガル/世界ランキング98位)に6-7(6)、3-6、7-6(2)、3-6で敗れた島袋将(同90位)は、第1セット終盤の場面を悔いと共に振り返った。

 グランドスラム(四大大会)本戦には、過去2度出場している島袋だが、ランキングでのダイレクトインは今回が初。今シーズンは序盤からATPツアー予選など高いレベルに身を置き、トッププレーヤーたちとも対戦を重ねてきた。特に6月の芝シーズンに入ってからは、ATPツアーで初のベスト8入りを果たし、ランキングも100位の壁を突破。自信をもって挑んだ今大会だった。

 対戦相手のファリアは、予選上がりながらランキングは90位台。先月の「全仏オープン」(フランス・パリ)では本戦3回戦に勝ち進むなど、勢いもある22歳の実力者だ。とりわけサービスは威力も安定感もあり、今大会の予選決勝では坂本怜(同150位)にも勝利している。
 
 島袋は試合立ち上がりを、「いい緊張の中、試合をコントロールできていた」と振り返る。実際に先にブレークし、ゲームカウント5-3のサービスゲームでは、2度のセットポイントもあった。ただいずれのポイントも、相手の攻撃的なプレーの前に取り切れない。ブレークバックを許し、タイブレークでも終盤で簡単なミスが重なった。

 後に島袋は一連の局面で、感情を表に出し自分を奮い立たせるか、あるいは淡々と冷静にプレーすべきかで迷い、後者を選んだと明かした。それはこの数カ月間、トップ選手たちと戦う中で、試行錯誤してきた点だとも言う。

「そこは本当に、今年に入ってから気づいた点だと思います。トップ選手とやる機会が増え、勝ちたいからこそ、大事なポイントで自分を見失うというか、ちょっとしたミスでイラついてしまったり、一発を狙いすぎたり。普段はしないようなプレーをしてしまう瞬間が結構あった」

 だからこそ、今回は意図的に感情の高ぶりを抑えた。

「それが良かったのか、悪かったのか」は、本人にもまだわからない。今回は結果的にセットを失う帰結となったが、それはこのレベルでの試合を重ねるなかで、いずれ見つける均衡だろう。
 
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