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海外テニス

テニス界の大御所ナブラチロワが“レット廃止”を提言!「そのままプレーを続ければ試合も速く進む」<SMASH>

中村光佑

2026.07.15

かねてから“レット廃止論者”のナブラチロワ(左)。大坂なおみ(右)のウインブルドン準々決勝を解説する中で、改めて持論を展開した。(C)Getty Images

かねてから“レット廃止論者”のナブラチロワ(左)。大坂なおみ(右)のウインブルドン準々決勝を解説する中で、改めて持論を展開した。(C)Getty Images

 元世界ランキング1位の大坂なおみ(現13位)がカロリーナ・ムチョバ(チェコ/現6位)に敗れた「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート/四大大会)の女子シングルス準々決勝で、英公共放送『BBC』の生中継に出演し解説を務めた元女王マルチナ・ナブラチロワ氏(チェコ・アメリカ/69歳)がテニスのルール改正を提言し、耳目を集めている。

 現役時代に四大大会シングルスで18勝を挙げ、うち9度のウインブルドン優勝を誇るナブラチロワ氏が問題視しているのが、サービスがネットに触れて相手のサービスコートへ入った場合にやり直しとなる「レット」だ。同氏は大坂のサービスゲームでレットがコールされた際、「私は以前から、そのルールをなくしてしまえばいいと言い続けている。あれを気にして前に出てくる選手なんて誰もいないんだから。無意味よ」と発言し、「サービスがネットに触れたとしてもプレーを続行すべき」と主張した。

 さらにナブラチロワ氏は「ネットに当たってサービスエースになるようなケースは3試合に1度あるかどうかで、それ以外はほとんどが少しかする程度にすぎない。そのままプレーを続ければ試合も速く進む」とも述べ、レットの廃止がスムーズな試合進行につながるとの考えを示した。
 
 近年のテニス界では、試合時間の短縮や競技のテンポ向上を目的としたルール改革が進められている。ポイント間のショットクロック(25秒以内にファーストサービスを打つこと)の導入やトイレットブレーク(トイレ休憩)の運用見直しなどに加え、四大大会の男子シングルスを現行の5セットマッチから3セットマッチへ変更すべきとの意見も度々議論の対象となってきた。

 そしてレットに関しては実際、2018年から四大大会のジュニア部門で廃止され、20歳以下の男子シーズン最終戦「Next Gen ATPファイナルズ」でも同ルールを導入。一方で、男女のプロツアー公式戦や四大大会予選および本戦では依然としてレットが採用されている。

 海外テニス専門サイト『tennishead』によれば、男子元4位のジャック・ドレイパー(イギリス/24歳/現154位)も以前、「リターンへの集中力が高まる上に、テニス全体のレベル向上、さらには試合の魅力アップにもつながる」との理由で、ナブラチロワ氏と同じくレットの廃止に賛同していたという。

 試合時間短縮を巡る議論が進む中、同ルールの見直しを求める声も今後さらに高まっていくかもしれない。

文●中村光佑

【動画】大坂なおみ対ムチョバのウインブルドン準々決勝ハイライト

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