テニス四大大会「全米オープン」の男子シングルスで悲願の初優勝を飾った世界ランキング2位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/29歳)。決勝では第8シードで大会時9位の地元勢ベン・シェルトン(アメリカ/23歳)を6-3、7-6(2)、5-7、6-2で退け、自身2度目の四大大会制覇を成し遂げたが、その戴冠を巡る有識者たちの発言が物議を醸している。
まず試合前に辛辣な意見を口にしたのが、昨年現役を引退した女子元世界11位のアリゼ・コルネ氏(フランス/36歳)だ。
フランスのラジオ局『RMC』の番組『Les Grandes Gueules du Sport』に出演したコルネ氏は、準々決勝で前年覇者カルロス・アルカラス(スペイン/現3位)がシェルトンに敗れたことで大会への関心が薄れたと告白。ズベレフ対シェルトンの決勝についても「純粋にテニスという点では、私には興味がない。夢を見させてくれるような決勝でもない」と率直に語った。
さらにシェルトンを「時速254キロのサービスを打つ力任せの選手」、ズベレフを「ひたすらラリーする選手」と表現。とりわけズベレフには、「彼がネットの向こう側にいると……私はダメ。何か生理的に受け付けないものがある」と個人的な苦手意識まで包み隠さず明かした。
そしてズベレフが頂点に立った後にも、別の元名選手の発言がファンの反感を買った。米スポーツ専門局『ESPN』で決勝の生解説を務めた男子元1位のジョン・マッケンロー氏(アメリカ/67歳)だ。
中継が終了を迎えようとしていた際、実況のクリス・ファウラー氏は、ズベレフが今大会でまた一層進化したことや、来年1月の「全豪オープン」(ハード/四大大会)について言及。するとマッケンロー氏は突如、「カルロスとヤニック、元気になってくれよ」と口にしたのだ。
今大会は世界1位のヤニック・シナー(イタリア)が右ヒザの問題で欠場し、アルカラスは準々決勝でシェルトンに敗退。現代の男子テニス界をけん引する両雄が決勝に不在だっただけに、マッケンロー氏としては来季の2人の復調を願う意図があったとみられる。
しかしズベレフが栄冠を手にした直後だったこともあり、SNS上では「もちろん全員が健康でいてほしいけど、あの発言は無神経だった」「マッケンローは本当に情けない」などと批判が噴出。中には「もう彼を下ろす時だ」と解説者からの降板を求める厳しい声まで上がった。
今回の優勝でズベレフは6月の全仏オープンに続き、今季2度目の四大大会タイトルを獲得。一方、今年のトップ10選手からの勝利はわずか2度で、アルカラスとは全豪準決勝、シナーとは7月のウインブルドン決勝で対戦したものの、いずれも敗れている。
アルカラスやシナーが四大大会の優勝争いから姿を消せば、どこか物足りなさを感じる人が出てくるのも無理はないのかもしれない。とはいえ、巡ってきたチャンスを確実にものにしたズベレフには、素直に称賛を送るべきだろう。また1型糖尿病を抱えながら過酷なツアーで結果を出し続ける身体の強さと高い安定感も、決して見過ごすべきではない。
文●中村光佑
【動画】全米OP決勝の中継でマッケンロー氏が放った一言が物議!
【画像】ズベレフがシェルトンとの熱戦を制し初の戴冠!「2026全米オープン決勝」を厳選写真で特集!
【関連記事】ズベレフが悲願の全米オープン初優勝! 6年前の決勝で涙した舞台で雪辱を果たす「どれほど努力してきたかを、神様も見てくれていた」<SMASH>
まず試合前に辛辣な意見を口にしたのが、昨年現役を引退した女子元世界11位のアリゼ・コルネ氏(フランス/36歳)だ。
フランスのラジオ局『RMC』の番組『Les Grandes Gueules du Sport』に出演したコルネ氏は、準々決勝で前年覇者カルロス・アルカラス(スペイン/現3位)がシェルトンに敗れたことで大会への関心が薄れたと告白。ズベレフ対シェルトンの決勝についても「純粋にテニスという点では、私には興味がない。夢を見させてくれるような決勝でもない」と率直に語った。
さらにシェルトンを「時速254キロのサービスを打つ力任せの選手」、ズベレフを「ひたすらラリーする選手」と表現。とりわけズベレフには、「彼がネットの向こう側にいると……私はダメ。何か生理的に受け付けないものがある」と個人的な苦手意識まで包み隠さず明かした。
そしてズベレフが頂点に立った後にも、別の元名選手の発言がファンの反感を買った。米スポーツ専門局『ESPN』で決勝の生解説を務めた男子元1位のジョン・マッケンロー氏(アメリカ/67歳)だ。
中継が終了を迎えようとしていた際、実況のクリス・ファウラー氏は、ズベレフが今大会でまた一層進化したことや、来年1月の「全豪オープン」(ハード/四大大会)について言及。するとマッケンロー氏は突如、「カルロスとヤニック、元気になってくれよ」と口にしたのだ。
今大会は世界1位のヤニック・シナー(イタリア)が右ヒザの問題で欠場し、アルカラスは準々決勝でシェルトンに敗退。現代の男子テニス界をけん引する両雄が決勝に不在だっただけに、マッケンロー氏としては来季の2人の復調を願う意図があったとみられる。
しかしズベレフが栄冠を手にした直後だったこともあり、SNS上では「もちろん全員が健康でいてほしいけど、あの発言は無神経だった」「マッケンローは本当に情けない」などと批判が噴出。中には「もう彼を下ろす時だ」と解説者からの降板を求める厳しい声まで上がった。
今回の優勝でズベレフは6月の全仏オープンに続き、今季2度目の四大大会タイトルを獲得。一方、今年のトップ10選手からの勝利はわずか2度で、アルカラスとは全豪準決勝、シナーとは7月のウインブルドン決勝で対戦したものの、いずれも敗れている。
アルカラスやシナーが四大大会の優勝争いから姿を消せば、どこか物足りなさを感じる人が出てくるのも無理はないのかもしれない。とはいえ、巡ってきたチャンスを確実にものにしたズベレフには、素直に称賛を送るべきだろう。また1型糖尿病を抱えながら過酷なツアーで結果を出し続ける身体の強さと高い安定感も、決して見過ごすべきではない。
文●中村光佑
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