豪快なリターンウイナーが、次々にコートを抉る。その度に二人の笑顔が、コート上で爆ぜる。「木下グループ ジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2026」の、男子2回戦。主催者推薦枠で出場の上杉海斗(日本)/リンキー・ヒジカタ(オーストラリア)組が、前年優勝者のエドゥアール・ロジェ-バセラン(フランス)/ユーゴ・ニス(モナコ)の強豪ペアに6-4、6-4で快勝。ベスト4へと歩みを進めた。
上杉の現在のダブルスランキングは111位。最高位は今年8月に記録した100位。慶応大学を卒業し、プロ転向8年目にして、キャリア最高のシーズンを送っている。
ATPチャレンジャー優勝は、今季だけで5度を数える。ただATPツアーとなると、過去6大会に出場し、勝利は昨年のジャパンオープン初戦のみ。この大会には毎年のように主催者推薦枠で出場しているだけに、本人も周囲からの期待とともに、責任を感じていただろう。
今大会も上杉は、当初は柚木武とのペアで出る予定だったという。だが直前で柚木が、腹筋を痛めたために欠場に。「どうしよう」と慌てふためき、添田豪代表監督の伝手も頼り急いでパートナーを探したところ、組むことになったのがヒジカタだった。日本人の両親を持つヒジカタは、2023年ジャパンオープンダブルス優勝者にして、同年の全豪オープンダブルスチャンピオンでもある。
今季の勢いと実績に加え、パートナーはグランドスラム優勝経験者。大会前から上杉は、「いつもは 『1回戦で勝とう』というメンタリティだが、今年は始まる前から『優勝を狙っていこう』と考えていた」という。いつもはアドサイドに立つが、今回はそこをヒジカタに任せて、久々のデュースサイド担当。切り込み隊長的な役目を担い、伸び伸びと攻撃に徹した。
象徴的だったのは、第1セットのゲームカウント2-2で迎えた相手サービスゲーム。30-30の場面で、上杉が豪快なフォアのリターンウイナーをストレートに叩き込んだ。上杉の一撃で勢いを得た日豪ペアは、このゲームでブレークに成功し、第1セットも奪取。第2セットに入っても流れを手放さず、第7ゲームをヒジカタのリターンウイナーや上杉のフォアの強打でブレーク。最後まで相手にプレッシャーを掛け続け、勝利まで走り切った。
「海斗は何でもできる選手。彼が前衛で存在感を示してくれるから、やりやすい」とヒジカタがパートナーを評せば、上杉は「自分が前で抜かれても、後ろにグランドスラムチャンピオンがいるのは心強い」と、ヒジカタの安定感に全幅の信頼を寄せる。
優勝を目指すと公言する上杉に対し、「一試合ずつ集中する」と地に足を着けるヒジカタ。コート内外で絶妙の化学反応を見せ、さらなる高みを目指す。
取材・文●内田暁
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ATPチャレンジャー優勝は、今季だけで5度を数える。ただATPツアーとなると、過去6大会に出場し、勝利は昨年のジャパンオープン初戦のみ。この大会には毎年のように主催者推薦枠で出場しているだけに、本人も周囲からの期待とともに、責任を感じていただろう。
今大会も上杉は、当初は柚木武とのペアで出る予定だったという。だが直前で柚木が、腹筋を痛めたために欠場に。「どうしよう」と慌てふためき、添田豪代表監督の伝手も頼り急いでパートナーを探したところ、組むことになったのがヒジカタだった。日本人の両親を持つヒジカタは、2023年ジャパンオープンダブルス優勝者にして、同年の全豪オープンダブルスチャンピオンでもある。
今季の勢いと実績に加え、パートナーはグランドスラム優勝経験者。大会前から上杉は、「いつもは 『1回戦で勝とう』というメンタリティだが、今年は始まる前から『優勝を狙っていこう』と考えていた」という。いつもはアドサイドに立つが、今回はそこをヒジカタに任せて、久々のデュースサイド担当。切り込み隊長的な役目を担い、伸び伸びと攻撃に徹した。
象徴的だったのは、第1セットのゲームカウント2-2で迎えた相手サービスゲーム。30-30の場面で、上杉が豪快なフォアのリターンウイナーをストレートに叩き込んだ。上杉の一撃で勢いを得た日豪ペアは、このゲームでブレークに成功し、第1セットも奪取。第2セットに入っても流れを手放さず、第7ゲームをヒジカタのリターンウイナーや上杉のフォアの強打でブレーク。最後まで相手にプレッシャーを掛け続け、勝利まで走り切った。
「海斗は何でもできる選手。彼が前衛で存在感を示してくれるから、やりやすい」とヒジカタがパートナーを評せば、上杉は「自分が前で抜かれても、後ろにグランドスラムチャンピオンがいるのは心強い」と、ヒジカタの安定感に全幅の信頼を寄せる。
優勝を目指すと公言する上杉に対し、「一試合ずつ集中する」と地に足を着けるヒジカタ。コート内外で絶妙の化学反応を見せ、さらなる高みを目指す。
取材・文●内田暁
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