女子テニスツアーのWTA1000シリーズ「中国オープン」(9月30日~10月11日/中国・北京/ハードコート)は現地11日にシングルス決勝が行なわれ、元世界ランキング4位の24歳ジェン・チンウェン(中国/大会時54位)が、第4シードの19歳ミラ・アンドレーワ(ロシア/同5位)を7-5、6-4で下し、中国人女子選手として史上初となる同大会シングルス優勝を成し遂げた。
2024年のパリ五輪で金メダルを獲得したジェンだが、昨年7月に慢性的な右ヒジの痛みを改善するための手術を受け、長期離脱を余儀なくされた。同年9月の「中国オープン」で一度復帰するも3回戦を途中棄権し、今年1月の四大大会「全豪オープン」も欠場した。
その後、2月の「カタール・トタルエナジーズ・オープン」(ハード/WTA1000)でカムバックしたものの苦戦が続き、世界ランキングは一時160位まで急落。それでも徐々に調子を取り戻し、先の「全米オープン」(ハード/四大大会)では予選から勝ち上がってベスト8進出を果たした。
今大会には本戦ワイルドカード(主催者推薦)で出場したジェン。初戦から4試合連続でフルセットマッチを制すと、準々決勝では第6シードのエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/同7位)、準決勝では第13シードのエリーズ・メルテンス(ベルギー/同19位)をいずれもストレートで下し、決勝へ駒を進めた。
決勝では今年6月の「全仏オープン」(クレーコート)で四大大会初優勝を達成したアンドレーワと激突。激しい攻防の末に2度のブレークを奪って第1セットを先取すると、再び接戦となった第2セットもジェンが4-4の第9ゲームで値千金のブレークに成功し、1時間43分の熱戦を制した。
ジェンにとってはこれが24年10月の「東レ パン パシフィック オープン」(日本・東京/ハード/WTA500)以来となるツアー通算6勝目で、四大大会に次ぐグレードを誇るWTA1000では初のタイトル。また中国オープンでは04年の大会創設以降、ワイルドカード出場選手として初めて頂点に立つとともに、優勝者として最も低い世界ランキングを記録した。
大会後に更新された世界ランキングでは54位から23位へジャンプアップし、今年3月以来約半年ぶりにトップ30へ復帰。母国で復活優勝を飾ったジェンは、試合後の記者会見で「再び新たな歴史を刻むことができました」と喜びを語り、苦難の日々をこう振り返った。
「どん底にいた時、周りからは『もう復活できないだろう』と言われ、多くの人が私の再起を疑っていました。それでも何度も敗戦を経験した末に、勝利への闘志を取り戻すことができました」
一方、敗れたアンドレーワはツアー通算7勝目と自身3度目のWTA1000制覇を逃したものの、大会後のランキングで自己最高の3位に浮上。今世紀ではマリア・シャラポワ(ロシア/元1位)、キム・クリステルス(ベルギー/元1位)に次ぐ3番目の若さでのトップ3入りとなった。
文●中村光佑
【動画】ジェンガアンドレーワを破って復活優勝を飾った「中国オープン」決勝ハイライト
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2024年のパリ五輪で金メダルを獲得したジェンだが、昨年7月に慢性的な右ヒジの痛みを改善するための手術を受け、長期離脱を余儀なくされた。同年9月の「中国オープン」で一度復帰するも3回戦を途中棄権し、今年1月の四大大会「全豪オープン」も欠場した。
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決勝では今年6月の「全仏オープン」(クレーコート)で四大大会初優勝を達成したアンドレーワと激突。激しい攻防の末に2度のブレークを奪って第1セットを先取すると、再び接戦となった第2セットもジェンが4-4の第9ゲームで値千金のブレークに成功し、1時間43分の熱戦を制した。
ジェンにとってはこれが24年10月の「東レ パン パシフィック オープン」(日本・東京/ハード/WTA500)以来となるツアー通算6勝目で、四大大会に次ぐグレードを誇るWTA1000では初のタイトル。また中国オープンでは04年の大会創設以降、ワイルドカード出場選手として初めて頂点に立つとともに、優勝者として最も低い世界ランキングを記録した。
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「どん底にいた時、周りからは『もう復活できないだろう』と言われ、多くの人が私の再起を疑っていました。それでも何度も敗戦を経験した末に、勝利への闘志を取り戻すことができました」
一方、敗れたアンドレーワはツアー通算7勝目と自身3度目のWTA1000制覇を逃したものの、大会後のランキングで自己最高の3位に浮上。今世紀ではマリア・シャラポワ(ロシア/元1位)、キム・クリステルス(ベルギー/元1位)に次ぐ3番目の若さでのトップ3入りとなった。
文●中村光佑
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