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テニス漬けで…不調で…テニスが好きなのかもわからなくなった…。ドツボにハマったらどうすればいい?【テニスメンタルアドバイス7】

スマッシュ編集部

2020.03.28

アドバイスしてくれた添田豪(左)、綿貫陽介(中央)、鈴木貴男(右)。写真:THE DIGEST写真部

アドバイスしてくれた添田豪(左)、綿貫陽介(中央)、鈴木貴男(右)。写真:THE DIGEST写真部

 テニスが楽しくて始めたはずなのに、毎日プレーしていると、楽しいのかだんだんわからなくなってくる。そして、試合に勝てないことが続くと、もうテニスが好きなのかわからない! そんなドツボにはまった時、どうやってそこから抜け出せるのか? ジュニアの頃から毎日テニス漬けの生活を送っているプロにアドバイスを聞いた。

「これは誰にでもあることです」と言うのは添田豪。「不調な時も勝てない時もありますが、それでテニスを辞めたり、練習に行かなくなるようでは、テニスが本当に好きなのではないでしょう。うまくいかない時でもテニスを続けて、頭で考えるのではなく、心の奥底で、『絶対勝つまでやろう』と思えるのであれば本当に好きな証拠だと思います。こういう時期を乗り越えた先がすごく楽しくなるので、その日までどれだけ自分が頑張れるかが大事です」

 綿貫陽介も添田と同様に、「ジュニア時代のことなら、僕もそうでした。そんなものです」と言う。ただし、綿貫本人のジュニア時代の考え方は少し独特だ。

「好きだからやる、やらないではなくて、僕はジュニアの頃から仕事だと割り切っていました。勉強ができるわけではないし、他のスポーツができるわけでもなく、特別な特技がない。なら、テニスをするしかない。それくらいの覚悟がないと上には上がれないと思っていました」と、その頃からプロ意識で乗り越えてきたようだ。

 プロ志望ではなく、テニスを楽しみながら上達を目指しているジュニアへの綿貫のアドバイスは、「最初に技術を身に付けることが大切で、それを試合でいかにうまく結びつけようかと考えればすごく楽しいですよ。苦しくても目の前の練習だけは逃げちゃいけない。そしたらいつか必ずいいことがあります!」
 
 ベテランの鈴木貴男は「試合の勝敗を最優先にしない方がいい」と言う。不調というのも自分の感覚であり、テニスは相手のいるスポーツだからというのが、その理由。それよりもジュニアは、「自分はどういうテニスをしたいのか、そのためには何が必要なのかを考えて、小さなパーツを1つ1つ自分が正しいと思う方向に向けていく作業を楽しんでほしいですね」と、自分のテニスの構築に力を入れる方がいいと言う。

 テニスが楽しくない時期は誰にでもある。でも、練習は続けよう。課題を持って練習に取り組んでいれば、きっとまた楽しい時がやってくる!

構成●スマッシュ編集部、取材協力●HEAT JAPAN
※スマッシュ2017年4月号から抜粋・再編集

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