ITFワールドツアーでダブルス8勝を挙げている女子プロテニスプレーヤーの吉冨愛子(アクトス)が、3月いっぱいで現役を退くことを表明した。まだ26歳。余力を残しての引退となる。
「グランドスラムに行くために何が必要か考えた時に、今年度もその目標に対する環境を整えられないと感じた」と、引退を決めた理由を語った吉冨。プロとして活動したのはわずか4年間だった。
吉冨は椙山女学園高校時代にインターハイで優勝、早稲田大学に進むとインカレも制し、2016年に卒業と同時にプロ転向した。身長158センチと小柄ながら、女子選手離れした高く跳ねるトップスピンと、俊敏なコートカバーを武器に国内外を転戦し、17年には全日本選手権でシングルスベスト8。ITFツアーのダブルスでは昨年だけで5つのタイトルを獲得し、この2月にはITFランキング複最高位7位をマークした。
しかし目標とするグランドスラム出場には単複とも届かず、環境面の大変さも考慮し、「それならば興味があったことをやってみたい」という考えに至ったという。その“興味があったこと”とは海外留学だ。今すぐは無理だが、いずれは海外で新たなことを学び、「自分にしか歩めない人生を送っていきたい」という。
選手生活を終えた心境を問うと「現役時代はつらかったりきついなと思うことが多かったですが、振り返ってみるとたくさんの方に支えてもらい、応援してもらって、こんなに充実した生活はなかったなと感じます」という答えが返ってきた。短かいプロ生活ではあったが、悔いはない――そんな思いが伝わってくる。
第二の人生でも光輝けるように応援したい。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】全日本選手権2019、女子選手たちの競演
「グランドスラムに行くために何が必要か考えた時に、今年度もその目標に対する環境を整えられないと感じた」と、引退を決めた理由を語った吉冨。プロとして活動したのはわずか4年間だった。
吉冨は椙山女学園高校時代にインターハイで優勝、早稲田大学に進むとインカレも制し、2016年に卒業と同時にプロ転向した。身長158センチと小柄ながら、女子選手離れした高く跳ねるトップスピンと、俊敏なコートカバーを武器に国内外を転戦し、17年には全日本選手権でシングルスベスト8。ITFツアーのダブルスでは昨年だけで5つのタイトルを獲得し、この2月にはITFランキング複最高位7位をマークした。
しかし目標とするグランドスラム出場には単複とも届かず、環境面の大変さも考慮し、「それならば興味があったことをやってみたい」という考えに至ったという。その“興味があったこと”とは海外留学だ。今すぐは無理だが、いずれは海外で新たなことを学び、「自分にしか歩めない人生を送っていきたい」という。
選手生活を終えた心境を問うと「現役時代はつらかったりきついなと思うことが多かったですが、振り返ってみるとたくさんの方に支えてもらい、応援してもらって、こんなに充実した生活はなかったなと感じます」という答えが返ってきた。短かいプロ生活ではあったが、悔いはない――そんな思いが伝わってくる。
第二の人生でも光輝けるように応援したい。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】全日本選手権2019、女子選手たちの競演