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海外テニス

「この数日で青白くなってしまった」世界6位のチチパスが、ぼやきながらもSNSで世界に発信したこととは?【男子テニス】

誉田優

2020.04.07

現在の心境についてズバズバと語った21歳のチチパス。(C)GettyImages

現在の心境についてズバズバと語った21歳のチチパス。(C)GettyImages

 21歳のステファノス・チチパス(ギリシャ)は、昨年末のATPファイナルズで、フェデラーやティームから勝ち星を挙げて優勝するという偉業を果たした。今シーズンもその勢いは持続し、ATP250のオープン13で優勝した他、ATP500のドバイ・デューティーフリー選手権では決勝に進出し、ランキングを6位にまで上げている。

 そんな絶好調の時に、新型コロナウイルスで大会が開催されないという状況になり、「ツアーが延期になる前はかなり調子が良かったので、(この状況で何か得られるかとの問いに)答えるのは難しい」と、国際テニス連盟(ITF)のインタビューに素直に語っている。

 しかし、それで終わらずに、「常に人として成長したいと思っているから、何か新しいこと、新しい言語など、他のことに集中できる良い機会なんだろう」と前向きに続けた。

 チチパスは、この考えを早速実行に移した。自身のツイッターで、「あなたの国の言葉でメッセージを送って。そうしたら、僕がその言葉を読むのをビデオに録るよ」と、コメントしたのだ。もちろんファンはすぐに反応し、続々とメッセージを送信。チチパスは楽しそうに異国の言語に挑戦している様子をアップしている。
 
 ITFのインタビューでは、現在の生活についても話しており、「最初の数日は料理しようとしたけど、もう飽きちゃったよ」と言い、今はレストランでテイクアウトしている。ただし、ジャンクフードは避け、身体によい食べ物を選び、しっかり水分補給もすることで、体型維持を意識しているそうだ。今できるトレーニングは限られているが、1日に1回フィットネストレーニングを行なっていると言う。

 しかし、ずっと家にいることは苦しいようで、「1日中家にいるのは良くないよ! 新鮮な空気が必要だ……、肌にもね! この数日で青白くなってしまった。日光が必要だよ。そして外に出て自然の中で新鮮な空気を吸って、活性化させることもね」と、外に出て気分転換していることも明かしている。(※人口密集地に行っているわけではない)

「時間が経つのがゆっくりだよ!」と、ぼやきながらも、ツアー再開時には良い状態で迎えたいと努力し、突然生まれて時間を有意義に使っているチチパス。トップ選手の行動は、私たちのこれからの日々の過ごし方にも参考になるだろう。

文●誉田優
フリーライター。早稲田大学スポーツ科学部卒業。
Twitter:yu_honda/instagram:yu_honda

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