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"自分がやってきたことに胸を張れるか" 自信を持つ方法をプロテニス選手が教えてくれた【テニスメンタルアドバイス10】

スマッシュ編集部

2020.05.01

アドバイスしてくれた高橋悠介(左)と添田豪(右)。写真:THE DIGEST写真部

アドバイスしてくれた高橋悠介(左)と添田豪(右)。写真:THE DIGEST写真部

 何をするにおいても「自信」は大切な要素だ。しかし、簡単に手に入るものではない。勝負の世界に身を置くプロテニス選手は、どのようにしてそれを手に入れているのだろうか。

「ひたすら日頃から妥協しない、追い込みまくる」と言うのは高橋悠介。「練習しすぎるとケガをしてしまう危険もあるので、そこは注意が必要ですが、ケガをするギリギリまでは追い込んでもいいのかなと思います」。その理由を詳しく説明してくれた。

「練習で1球も無駄にしないという思いでやってきたか、です。『本当に100パーセント今までやり切ってきたか?』と聞かれた時に、自信を持って『自分はやってきた』と思えるかどうかです。どこかに不安要素があると自信が持てません。ちょっと手を抜いてしまったり、サボってしまったりすると、どうしても心のどこかで不安があると思うので、日頃の行ないが大事だと思います」
 
「小さな設定をクリアしていけば、自信につながります」と言うのは、添田豪。「もちろん、試合で勝つことが1番ですが、それ以外でも色々とやれることはあります。例えば、毎日20分ランニングをしようとか、腹筋を毎日100回やろうとか、小さな設定をクリアしていけば、自信につながります。その小さいハードルを少しずつ上げていけば自信を持てますし、それで試合に勝てば、より自信を深められます」

 自身が実際に行なったことは、「20~30分は有酸素運動をするとか、ストレッチを長くするとか、小さいことですが、それだけでも十分なんです。20キロ走るのを1日しか行なわないというのはあまり意味がない気がしますし、毎日10キロ走ろうとするのもハードルが高くて続かないでしょう。達成できることを達成していくことが自信になります」

 とことん追い込んで自信を付ける方法、小さいハードルを越え続けることで自信を得る方法もある。共通していえることは、これまで自分がやってきたことに胸を張れるかどうかだろう。コートに立てなくても、課題を作ってクリアすることはできる。この時期に「自信」を持てるように努力してみてはどうだろうか。

構成●スマッシュ編集部、取材協力●HEAT JAPAN
※スマッシュ2017年5月号から抜粋・再編集

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