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国内テニス

「テニス選手の帰れる場所に…」元トッププロの中村藍子らが“世界を視野に入れた”アカデミーを兵庫に新設【国内テニス】

内田暁

2020.05.12

世界で戦ってきた経験値を還元すべく『Ai Love All Tennis Academy』を立ち上げた中村藍子さん(写真左から、古賀公仁男氏、今西美晴選手、中村さん)。写真:内田暁

世界で戦ってきた経験値を還元すべく『Ai Love All Tennis Academy』を立ち上げた中村藍子さん(写真左から、古賀公仁男氏、今西美晴選手、中村さん)。写真:内田暁

「自分の経験してきたことを、なんとか次世代に伝えられないかな…? テニス界に何かを返したい、お役に立ちたい。何よりテニスが好きだから、ずっとテニスに関わっていたい」  それは...
「自分の経験してきたことを、なんとか次世代に伝えられないかな…? テニス界に何かを返したい、お役に立ちたい。何よりテニスが好きだから、ずっとテニスに関わっていたい」

 それは、第一線を退きコートを去ったその時から、いつも心のどこかに柔らかく暖かく光っていた、彼女の純粋な願いであった。
  
 シングルス最高位47、ダブルスは64位。

 トッププロとして約10年世界を転戦してきた中村藍子の胸には、自身の経験を後進に伝えたいとの想いが、常に溢れていたという。問題はタイミングと、その情熱を注ぎ込む“器”の探索であった。
 
 中村がキャリア最後の2年を共にしたコーチの古賀公仁男は、彼女の人生の伴侶でもある。その古賀は中村に帯同したのを皮切りに、加藤未唯や岡村恭香、竹内研人らのツアーコーチとして、ユニークな経験を積んできた。

 一方2012年末に引退した中村にとり、ここ数年の最優先事項は“母親業”。ただその子どもたちも3歳と5歳になり、多少は自分の時間もできた。古賀が、ツアーコーチとして自ら「一つの区切り」と定めた10年が経ったこともあり、機は熟したとの想いを共有したのが今だったのだ。

 だが、いざアカデミー設立に向けて動きはじめると、数々の障壁が立ちはだかる。その際たるものが、日本におけるコートの少なさだ。
 
 中村が目指すアカデミーの理念は、世界で戦う選手の育成および拠点の設立にあった。現役時代、竹内映二が立ち上げた“テニスラボ”をホームコートとして戦っていた彼女には、“帰れる場所”の重要性を実感してきた経験がある。

「私はあまり遠征が好きではなかったこともあり、ホームコートの大切さをすごく感じていました。気を張り詰めた遠征から戻った時、テニスラボに行くとリラックスできる。強化の場でもあるけれど、仲間の選手たちと練習し、気持ちをリフレッシュしてからまた遠征に出られた。そのような場所が今の日本でどれくらいあるかと思った時、ほとんどないなぁと」。
 
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理想と現実の狭間で行き場を失いかけた2人の前に…

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