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ドロップショットが成功しない理由は、間違ったイメージを持っているから?【テニスレッスン】

スマッシュ編集部

2020.06.08

コートを広く使うためにもドロップショットはマスターしたいショットだ。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

コートを広く使うためにもドロップショットはマスターしたいショットだ。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

 ショットを習得する方法の近道は、どのように打つかをイメージすることだろう。正しいイメージを持てると、正しい技術や動作が身に付き、上達が速くなる。ドロップショットのイメージについて、ジュニアの育成に定評のある白田浩史コーチが教えてくれた。

 まず、あなたはドロップショットの正しいインパクトのイメージを持っているだろうか? 多くの人は、『ボールの勢いをタッチで吸収してネットギリギリに落とす』というイメージを持っているのではないだろうか。

 このイメージではうまくいかないと白田氏は言う。「ボールがバウンドして落ちてきた所を、面でスライス回転をかけて打つことになりますが、大きくラケットを動かして切るような打ち方では正確なインパクトを作れず、さらに、失速したボールに回転をかけるため相手に時間を与えてしまいます」

 正しくは、『ラケット面で壁を作りボールをブロックする』イメージなのだ。
 
「プロは、面で壁を作ってボールを『ブロック』する打ち方と、面で壁を作った上でボールを吸い付かせる『ブロック&吸収』の2つを使い分けます。皆さんにお勧めしたいのは、簡単に習得できる前者です。

 この時に注意したいのは、手首・ヒジ・肩を1本にして面を動かさず、相手ボールの上がり際を捉えること。また、前足の踏み込みの勢いで飛ばす距離を調整します。打つ前のカムフラージュも忘れないでください」

 ドロップショットと言えば、優しく打つイメージがある上に飛距離を短くしたいため、ボールの勢いを吸収しなくてはと思いがちだ。しかし、吸収よりも、まずはラケット面でブロックすることが大事。ドロップショット初級者はなおさら、こっちの打つ方からトライしてみよう。

解説=白田浩史(クリエイトテニスアカデミー代表)
ジュニア時代はニックボロテリーTA(現IMG)で腕を磨いた。コーチとしては関口周一を幼少期から指導し、現在はクリエイトTAでジュニアから一般まで教えながら米原実令(全日本女子D優勝)も指導。ヨネックスプロスタッフとして講習会の講師も務める。神村学園神奈川テニスアカデミー校長。

構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2019年8月号から抜粋・再編集

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