世界ランク40位のニック・キリオスが、彼らしいストレートな主張でまたもテニスファンの注目を集めている。

　オーストラリアの地元メディア『The West Australian』によると、これまでツアーで稀有な才能を発揮しながらも、特定のコーチをフルタイムで雇うことを拒否してきたキリオスは、そのコーチという存在について「自分にとっては無意味だ」と発言しているという。

　プレーの向上や、戦術面、メンタル面の強化のため、多くのトップ選手が頼りにしているコーチだが、キリオスは「個人的にはちょっとお金の無駄遣いだと思うんだ」と、持論を述べた。
  　その理由として「自分にはグランドスラムで優勝したいというような目標はない。ただ自分のやり方で、楽しみながらプレーしたいだけだ。だからコーチを雇うことは無意味。他人からのアドバイスを聞くことは好きじゃないんだ」とした。

　ビッグ３との初対戦全てで勝利を上げる（ジョコビッチに対しては２勝０敗）など、ツアーでもトップクラスの潜在能力を秘めるキリオス。その力を発揮できたときには無類の強さを誇り、一部からは、ビッグ３に次ぐ才能の持ち主と評されることもある。

　それでもキリオスはいたってマイペースだ。「プレー後にはいつもビールを飲みながら過ごしている。ただ冷静になりたいんだ。このスポーツはちょっと真面目過ぎるよ」と話した。

　自分のやり方を曲げない。彼はその選択に後悔はなく、勝敗が必ずしも自分のキャリアを決定づけるものではないと考えている。

構成●スマッシュ編集部

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