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海外テニス

ベッカーが人種差別軽視の母国ファンに嘆き「ドイツは差別主義者の国になってしまったのか?」

スマッシュ編集部

2020.06.10

昨今の人種差別問題で、過去の妻についても批判の声を浴びるベッカーさん。(C)GettyImages

昨今の人種差別問題で、過去の妻についても批判の声を浴びるベッカーさん。(C)GettyImages

 元世界ランク1位で、グランドスラム6勝を上げたドイツのレジェンドプレーヤー、ボリス・ベッカーさんが、自身に寄せられる反人種差別運動への批判について、ツイッター(@TheBorisBecker)にビデオメッセージを投稿した。

『AFP通信』によると、ベッカーさんは先週末にロンドンで行なわれた反人種差別デモに参加し、その際の様子を動画でツイッター上に公開していた。これに対して、ドイツ国内のファンから批判のコメントが多く寄せられたという。

 ベッカーさんは8日に、これらの批判について「多くの批判的な意見が“ドイツ国民からのみ“送られてきたことにショックを受け、ゾッとしました」「なぜなんだ?私たち(ドイツ)は人種差別主義者の国になってしまったのか?」とツイート。
 
 さらに、同日に投稿されたビデオメッセ―ジでは、ドイツのファンに対し「私たちはみんなひとつの家族です」と呼び掛け、ドイツ国民はこれまで、人種差別に対して積極的に関与してこなかったとして「もっと公に議論するべきだ」と主張した。

 また、彼の過去の家族に関して心無い言葉を浴びせられたことについても嘆いた。ベッカーさんの元妻のバーバラさんはアフリカ系アメリカ人、2人目の妻リリーさんは南アメリカのスリナム共和国出身だという。

 先月25日に、アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイドさんが、警察の拘束下で死亡した事件を発端として始まった一連のデモ活動。先週末にはドイツなど欧州においても、大規模な抗議活動が巻き起こっていた。
 
構成●スマッシュ編集部

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