海外テニス

国際テニス連盟が501位から700位の選手に8万から10万円の給付を決定【海外テニス】

東真奈美

2020.06.12

ITFが統括するフューチャーズ大会に出場するランキングの選手たちの救済を決めた。写真:THE DIGEST写真部

 ITF(国際テニス連盟)は、大会の中止や延期によって影響を受けた、501位から700位の選手と含む、様々なテニス関係者や団体を支援することを、公式ホームページで発表。総額260万ドル(約2億8千万円)を超える救済基金の対策プランが明らかになった。

 ITFは、7つのテニス運営団体が共同で行なう『プレーヤー救済プログラム』にも貢献しており、そこでは上位500位の選手をサポートしている。今回は、それに加え、男女シングルス501位から700位、ダブルス176位から300位の選手に、計35万ドル(約3,800万円)を追加給付することになった。

 内訳は、シングルスの501位から600位の選手には、1000ドル(約10万7千円)。シングルスの601位から700位と、ダブルスの176位から300位の選手には、750ドル(約8万円)が分配される。これらは各国の協会を通して給付される。

 選手だけでなく、ITFに加盟している各国テニス協会へ給付も決定した。テニスが再開された時、協会が人々にテニスができる機会を与え、効果的に運営できるように、助成金として最大144万9千ドル(約1億5千万円)を準備した。
 
 上記の他にも、ジュニア選手、ビーチテニス、車いすテニス、コーチに向けて、財政的支援を含む、様々な形でサポートをすることになっている。

 デビッド・ハガティITF会長は、「財源は無限ではないので、最も必要とされるところに集中した。かなり複雑なプロセスだったが、ここまで実行可能にできてうれしく思う。今後の状況はまだ不確定な部分が多いが、我々が力を合わせて正しい決定を続けることで、テニスは強力に回復できると確信している」と コメントした。

 3月12日にツアーが中断されて以来、ITF大会の中止または延期は1100大会以上となる。現在は7月までの大会中止・延期が決まっているが、その後も不透明だ。しかしITFは、テニス関係者を支援し続けていくことを力強く約束している。

文●東真奈美

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