国内唯一のATPツアーイベントである『楽天ジャパン・オープン2020』（ATP500）が開催中止を決定したことを、18日にJTA（日本テニス協会）が発表した。

　10月５日（月）から10月11日（日）の日程で、東京・有明コロシアムにて予定されていた本大会だが、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮しての中止となった。1972年の第一回大会以降、中止となるのは今回が初めて。

　JTAはこれまで、ATP（男子プロテニス協会）、ITF（国際テニス協会）とともに、大会開催のために様々な方策を探っていたが、「出場選手やその関係者、メディア、来場者、協賛会社、 運営スタッフの安全確保を保証することは現時点で難しく、国内外での感染第二波の懸念もある」として、今回の決断に至ったという。
  　また、９月14日から９月20日にかけて広島で開催される予定だったWTAツアー、『花キューピットオープン2020』（インターナショナル）も同様の理由で中止となることが発表された。一方で、その翌週に予定されていた『東レ　パン・パシフィック・オープン』（プレミア）は、11月に日程を変更して開催される。

　ここ数日で、全米オープンの開催決定や、ATP、WTAツアーの再開日程が決まる（ATPは８月14日からのシティー・オープン、WTAは８月３日からのパレルモ・オープン）など、テニス界全体が再開へ向けて機運を高めていただけに、国内２大会の中止は非常に残念なものとなった。

構成●スマッシュ編集部

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