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海外テニス

全米オープン開催決定にジョコビッチが「とても嬉しい」。一方で“フェア“ではないと苦言も

スマッシュ編集部

2020.06.20

昨年の全米オープンでは、4回戦で棄権敗退したジョコビッチ。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

昨年の全米オープンでは、4回戦で棄権敗退したジョコビッチ。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチが、『ユーロスポーツ』のポッドキャストに出演し、全米オープンの開催決定について喜びを述べた。

 ジョコビッチは以前から、全米オープンが様々な規制の下で行なわれることに対して懸念を示しており、全米の翌週から始まる、全仏オープンなどのクレー大会に照準を合わせてトレーニングしていると発言していた。

 しかし、開催が決まったこと自体については好意的に捉えているようだ。「この(新型コロナウイルスの)パンデミックによってアメリカが経験したことを踏まえると、特にアメリカでのイベントについて、私を含めて多くの人が懐疑的だった。(全米オープンの)開催が実現したことはとても嬉しいことだし、選手や大会スタッフにとっても非常に重要なことだと思うよ」と述べた。
 
 ただし、一部の選手が、出場したくてもできない状況での開催は、フェアではないとの考えも示す。「特に、南米の選手はアメリカに入国できない。大会に参加する資格のあるすべての選手が、公平に出場できる機会が与えられるように願っている。今のままではいけないが、まだ時間はあるからね。我々は一丸となって努力していかなければならない。これから2カ月の間に、いくつかの規制が少しでも緩和されて、素晴らしい大会になることを期待しているよ」と、ジョコビッチは語った。

 2週間前には、世界ランク2位のラファエル・ナダルも、現状での全米オープン出場は『ノー』と発言していたが、ロジャー・フェデラーがケガにより2020年シーズンをスキップした今、もしこの2人も出場しないとなると、ビッグ3全員を欠く前代未聞の事態と言える。彼らがどのような決断をするのかに注目が集まる。

構成●スマッシュ編集部

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