男子テニス世界ランク19位のグリゴール・ディミトロフが、21日（現地時間）に自身のインスタグラム（@grigordimitrov）で新型コロナウイルスに感染していることを報告した。

　ディミトロフはインスタグラムへの投稿で「ファンや友人の皆さんにお知らせです。モナコで新型コロナウイルスの陽性反応が出ました」と告白。さらに「この数日の間に私と接触した人には検査を受けてもらい、必要な予防措置を取ってもらいたいと思います。迷惑をかけてしまったことを謝罪します」と綴った。現在は自宅で療養しているという。
　
　つい先週には、世界ランク１位のノバク・ジョコビッチが主催するエキジビション大会『アドリア・ツアー』の、ベオグラード大会に参加していたディミトロフ。大会には約4000人の観客が詰めかけ、その多くがマスクをしていない、社会的距離を保てていないなどと一部から指摘を受けていた。また選手たちも、試合後に握手やハグを行なうなど、他のエキジビション大会で見られるような徹底した感染対策は行なわれていなかったようだ。
  　またベオグラード大会では、大会後に盛大なパーティーが開かれていた。そこにはジョコビッチ、ディミトロフの他、大会に出場したアレクサンダー・ズべレフ、ドミニク・ティームなど多くのトップ選手が出席。盛り上がっている様子の彼らは、ステージの上に集まり半裸状態で踊り狂うなど、互いにかなりの接触があったとみられる。

　ディミトロフの感染を受けて、アドリア・ツアーの運営組織は21日夜に行なわれる予定だった試合の中止を発表。選手と10分以上接触した人々には、14日間の自己隔離、医師への連絡を行なうように求めている。同大会は、まだ７月３日～４日のボスニア・ヘルツェゴビナでの日程を残しているが、この開催の可否については後ほど発表があるという。

構成●スマッシュ編集部

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