海外テニス

ジョコビッチ主催の『アドリア・ツアー』でクラスターか。新たに判明の妊婦を含めて関係者の感染は6人に

スマッシュ編集部

2020.06.23

エキジビション大会『アドリア・ツアー』のベオグラード大会で対戦したトロイツキ(左)とジョコビッチ(右)。(C)GettyImages

 セルビアの地元メディア『Telegraf』は22日(現地時間)、ノバク・ジョコビッチが主催するエキジビション大会『アドリア・ツアー』に参加していた、セルビアのビクトル・トロイツキと、その妻であるアレクサンドラさんが新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを報じた。

 男子テニス世界ランク184位のトロイツキは、13日から14日まで行なわれたアドリア・ツアーのベオグラード大会に参加。同大会には、すでに新型コロナウイルスの感染が確認されている、ブルガリアのグリゴール・ディミトロフも参加しており、同じタイミングで感染したとみられる。

 同メディアによると、先週金曜に妻のアレクサンドラさんが検査を受け、陽性であることが判明。日曜にトロイツキと3歳の娘・イリーナちゃんが検査を受け、トロイツキにのみ陽性反応が出たという。なお、アレクサンドラさんは現在妊娠中だそうだ。
 
 21日(現地時間)のディミトロフの感染確認後、彼と直接接触したとみられる出場選手、関係者らが検査を受けた。現在感染が確認されているのはディミトロフの他、クロアチアのボルナ・チョリッチ、ジョコビッチのフィットネスコーチであるマルコ・パニキ氏、ディミトロフのコーチであるクリスチャン・グロー氏、そして今回の2人だ。

 また、別のセルビアメディア『Sport Klub』によると、クロアチアでの検査を避け、一足先に母国へ帰国していたジョコビッチは、帰国後すぐに検査を受けたという。23日中(現地時間)にはその結果が判明し、一般に向けてなんらかの発表がなされる予定だ。

 十分な感染対策がなされていない状態での大会運営、感染者発生後の行動など、大会主催者として「無責任すぎる」などと批判を受けているジョコビッチ。この発表でどのような声明を出すのかに注目が集まる。

構成●スマッシュ編集部

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