日本でも盛んに報じられている通り、バルカン半島数か国を周るテニスのエキジビション大会『アドリア・ツアー』で、出場したテニス選手を含む、複数の新型コロナウイルス感染者が発生した。
大会は数千人の観客を入れて行なわれたが、会場にいるほとんどの人が社会的距離を保つことなく、マスクも着用せず、出場選手は互いにハイタッチやハグなどの濃厚接触と、新型コロナ禍とは思えないような光景が広がっていた。さらに大会後には、閉鎖空間で大人数が集まり、半裸で乱痴気パーティーをしていたというから驚きだ。
大会を主催したノバク・ジョコビッチは「安全だと信じていた」として、十分な感染対策を行なわなかったが、結果として自身を含む、複数の感染者を発生させてしまい、各方面から「無責任だ」との批判が集中している。
だがこれに、ジョコビッチの父・スルジャン氏は黙っていられなかったようだ。彼は最後に大会が行なわれていたクロアチアのメディア『RTL』の電話インタビューに答え、驚きの発言をしている。
「ノバクを含め、今はみんな落ち込んでいる。この状況から早く立ち直らなければならない」としたスルジャン氏だが、今回の事件の原因について、最初の感染者である「ディミトロフのせいだ」と、まさかの主張を展開。「あの男がどこからか病気を持ってきたせいだ。彼は私たち家族、そして(大会会場の)クロアチアと(母国)セルビアとの関係に大きなダメージを与えた」と述べた。
自らの息子に批判が集中しているために、その矛先をディミトロフに向けようとしていると思われるが、最初に感染したからと、すべての責任を彼に押し付けるのは無理がある。仮にディミトロフが、大会とは関係のないところで感染していたとしても、他のエキジビション大会のように万全の感染対策のもとで大会を実施していれば、このような感染拡大は発生していなかったかもしれない。ましてやパーティーなどもってのほかだ。
ジョコビッチの両親は以前より、ロジャー・フェデラーやラファエル・ナダルといった、ジョコビッチのライバルとされる選手たちを卑下する発言をしてバッシングを浴びるなど、悪い意味でメディアから取り沙汰されてきた。今回も息子を守ろうとしての発言だろうが、逆効果となってしまうのは間違いないだろう。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】テニス史上に残る名プレーヤー!ノバク・ジョコビッチの厳選ショットをお届け!
大会は数千人の観客を入れて行なわれたが、会場にいるほとんどの人が社会的距離を保つことなく、マスクも着用せず、出場選手は互いにハイタッチやハグなどの濃厚接触と、新型コロナ禍とは思えないような光景が広がっていた。さらに大会後には、閉鎖空間で大人数が集まり、半裸で乱痴気パーティーをしていたというから驚きだ。
大会を主催したノバク・ジョコビッチは「安全だと信じていた」として、十分な感染対策を行なわなかったが、結果として自身を含む、複数の感染者を発生させてしまい、各方面から「無責任だ」との批判が集中している。
だがこれに、ジョコビッチの父・スルジャン氏は黙っていられなかったようだ。彼は最後に大会が行なわれていたクロアチアのメディア『RTL』の電話インタビューに答え、驚きの発言をしている。
「ノバクを含め、今はみんな落ち込んでいる。この状況から早く立ち直らなければならない」としたスルジャン氏だが、今回の事件の原因について、最初の感染者である「ディミトロフのせいだ」と、まさかの主張を展開。「あの男がどこからか病気を持ってきたせいだ。彼は私たち家族、そして(大会会場の)クロアチアと(母国)セルビアとの関係に大きなダメージを与えた」と述べた。
自らの息子に批判が集中しているために、その矛先をディミトロフに向けようとしていると思われるが、最初に感染したからと、すべての責任を彼に押し付けるのは無理がある。仮にディミトロフが、大会とは関係のないところで感染していたとしても、他のエキジビション大会のように万全の感染対策のもとで大会を実施していれば、このような感染拡大は発生していなかったかもしれない。ましてやパーティーなどもってのほかだ。
ジョコビッチの両親は以前より、ロジャー・フェデラーやラファエル・ナダルといった、ジョコビッチのライバルとされる選手たちを卑下する発言をしてバッシングを浴びるなど、悪い意味でメディアから取り沙汰されてきた。今回も息子を守ろうとしての発言だろうが、逆効果となってしまうのは間違いないだろう。
構成●スマッシュ編集部
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