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海外テニス

ビッグ4の存在は「悪夢のよう」。全員から白星を上げたことのある、元世界6位のシモンが綴る

Hustle

2020.07.02

ATP公式サイトにブログを寄稿しているシモン。(C)GettyImages

ATP公式サイトにブログを寄稿しているシモン。(C)GettyImages

 フランス出身のジル・シモンは今年で35歳。これまでツアー14タイトルを獲得し、現在は54位だが、2009年1月には自己最高の6位を記録している。そんなシモンは、2002年にプロに転向して以降、長年大きな困難に直面してきた。それは、ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチ、アンディ・マリーといったビッグ4の壁だ。シモンはATP公式サイトのブログで、彼らとの対戦は常に「悪夢だった」と綴った。

 プロテニス選手たるもの、誰もが『勝ちたい』『大きな大会で活躍したい』という思いを持って、日々のトーナメントを戦っている。そんな時、ビック4という存在は多くの選手にとって常に大きな試練となるのだ。例えば、クレーキングとも呼ばれるナダルと同じクレー大会(特に全仏オープン)に出場していれば、大会最終日にトロフィーを掲げることが、夢のまた夢のように思えてくるだろう。

 ただし、彼ら最高の選手たちとプレーし、競い合えるというのはとても貴重なことでもある。また、もしビッグ4に勝利することができたなら、それは大変な価値を持つ体験になることは間違いない。彼らと同じ世代であるからこそ、そんなチャンスも多く巡ってくる。実際に、シモンはこれまでビッグ4それぞれからひとつ以上の勝ち星を挙げている。

対フェデラー  2勝7敗
対ナダル    1勝8敗
対ジョコビッチ 1勝11敗
対マリー    2勝16敗
 
 その上でシモンは、「フェデラー、ナダル、ジョコビッチは、テニス史上最高の選手かもしれない。僕は彼らと対戦できたこと、勝ち星を挙げることができたことを幸運に思っているよ」と語る。

 それと同時に、新たな世代にも期待を寄せる。特に最近は魅力的な若手選手ばかりだ。色々なスタイルの選手がいて、それぞれの個性を持つ。「カナダのデニス・シャポバロフやフェリックス・オジェ-アリアシム、ATPファイナルズでの優勝経験のあるステファノス・チチパスや、アレクサンダー・ズベレフも素晴らしい。他にも、カレン・ハチャノフやダニール・メドベージェフなど、個性という点では素晴らしい世代だ」という。

 ビッグ4も人間だ。寄る年波には勝てず、高齢化に伴い大会への出場が少なくなってきている。これにより、若い選手にも活躍のチャンスが多く巡ってくるかもしれない。「新しい世代の選手たちはとても良いプレーをしている。彼らは将来的にこのスポーツをリードしてくれるだろうし、それを見ることができて嬉しいよ」と、シモンは今後のテニスの未来について期待しているようだ。

文●Hustle

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