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国内テニス

ダニエル太郎や日比野菜緒ら男女トップ選手が久々に真剣勝負!『BEAT COVID-19 OPEN』開幕【国内テニス】

内田暁

2020.07.02

ダニエル太郎は「20歳前後の良い選手たちが集まっているので要注意の3日間になる」と気を引き締めた。写真:内田暁

ダニエル太郎は「20歳前後の良い選手たちが集まっているので要注意の3日間になる」と気を引き締めた。写真:内田暁

「ツアーが中断している今、なんとか選手たちに真剣勝負の場を与えたい」――。

 日比野菜緒のコーチである竹内映ニ氏と、かつて竹内に師事しプロを志したサンワカンパニーの山根太郎社長が立ち上げた『BEAT COVID-19 OPEN』(7月1日~3日)。「ファンも一体となって作る大会」を標榜したクラウドファンディングによる賞金大会が開幕した。

 オープンエントリーで確定した参戦選手は、男子はダニエル太郎、女子は日比野菜緒を筆頭とする、各10名。総当たりのラウンドロビンを勝ち上がった4選手が、トーナメント形式の準決勝と決勝を戦い、頂点を決するフォーマットだ。

 試合ルールは公式戦と大きな差はないが、ラウンドロビンの2日間は全ての選手がダブルヘッダーで戦うため、1セットは4ゲーム先取となっている。

 また、大会の運営サイドが何よりも心を砕いているのが、新型コロナウイルス防疫対策だ。選手全員に施行されたPCR検査や、選手とそれ以外の人々の接触軽減を基本目的としたゾーニングの徹底。入場者全員への検温やボールパーソンのゴム手袋着用義務など、種々のテストケースを走らせながらの幕開けでもあった。

 それら厳しい制約下での実施ではあるが、同時に運営者たちが配慮したのが、「選手にストレスをかけない」こと。その甲斐あり、選手たちは久々の大会ではあるものの、いずれもこの3~4カ月間の練習やトレーニングの成果を見せつけるかのように、コートを精力的に駆け回った。
 
 また、ランキングポイント等はつかないながらも、多くの選手や関係者が感じたのは、真剣勝負の場特有の緊張感やプレッシャー。

 初日で2勝した本玉真唯のコーチの神尾米は、「普段の練習ではずっといい感じにできていたのに、昨日(大会開幕前日)の会場での練習はひどかったんです、ガッチガチになっちゃって」と苦笑い。

 あるいは、先週末に自らが企画したエキジビションマッチ『チャレンジテニス』を戦ったばかりのダニエル太郎も、「週末とは違ったプレッシャー。20歳前後の良い選手たちが集まっているので、要注意の3日間になる」と、参戦選手中1位の重圧を認めていた。

 そのダニエルは初日連勝ながら、18歳の山中太陽の伸びやかなプレーの前に、マッチポイントも握られる大苦戦。自身のミスや、時に判定に苛立ちを見せる場面もあったが、「イライラする感覚も忘れかけていたこと」と、これもツアー再開に向けたある種のリハビリと捉えていた様子だ。
 

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