7月21日スポル品川大井町で『UTR pro match』が行なわれた。UTRとはUniversal Tennis Ratingの略で、年齢、性別、国籍に関係なく、愛好家を含む全てのテニスプレーヤーが登録できるレイティングのこと。UTRの試合に出場すれば、自分の世界ランキングを持つことができる。アメリカでは大学テニス部のスカウトがこのUTRを選手選考の参考にするなど、UTRは広く知られているが、日本での認知度はまだ低い。
このUTRを日本で広めようとしているのが、テニス選手を積極的にサポートしている株式会社グラムスリーだ。代表取締役の坂本明氏は、「世界で通用するランキングなので、世界とつながっていることが感じられます。また、UTRの試合は複数セットで行なう試合形式になっています。ショートゲーム(4ゲームマッチ)でも3セットの試合をすることは大事なので、ジュニアの育成に役立つと思います」と、UTR大会開催への思いを語る。
日本のジュニアはインターハイや全日本ジュニアなど年に1、2度の全国大会で好成績を出さなくてはならないため、プレッシャーを感じるものだが、UTRの大会が広がれば評価基準が増えるため、もっとノビノビとプレーできるだろう。その上、試合経験も積むことができる。
また、勝敗だけでなく、何ゲーム取得したかも評価の対象となるため、負けそうになったとしても、諦めずに最後まで粘り強く戦うことが求められる。こういった点もジュニアにはピッタリだ。
今回の『UTR pro match』には、プロ2名、大学生2名にジュニアが1名参加した。高校1年の奥脇莉音は、UTRについて、「評価が少しでも上がるように、最後まで手を抜かずに頑張ろうと思えます。世界という大きなくくりでみたら、自分はどのへんなのかわからないので、世界ランキングが見られるのはモチベーションになります」と気に入っている。
プロ志望の13歳以下のジュニアたちと打ち合っていたプロテニスプレーヤーの尾﨑里紗は、「ジュニアの時は試合数をこなすと成長します。試合形式が1セットマッチだと勢いで決まってしまうこともありますが、3セットだと流れがいったりきたりするため、自分でそれをつかむ練習になります。1セット目が良くなくても、そこで区切りをつけて立ち直るなど、ゲームを考えられるようになるのです。テニスはメンタルスポーツなので、小さい頃からその練習をしておくのは良いと思います」と慣れることが、強くなることにつながると言う。
今回はUTRの認知度を高めるためにプロの試合になったが、本来UTRのシステムが最もマッチするのはジュニアだろう。日本にもUTRの大会が根付いてくれることを願う。
取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)
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このUTRを日本で広めようとしているのが、テニス選手を積極的にサポートしている株式会社グラムスリーだ。代表取締役の坂本明氏は、「世界で通用するランキングなので、世界とつながっていることが感じられます。また、UTRの試合は複数セットで行なう試合形式になっています。ショートゲーム(4ゲームマッチ)でも3セットの試合をすることは大事なので、ジュニアの育成に役立つと思います」と、UTR大会開催への思いを語る。
日本のジュニアはインターハイや全日本ジュニアなど年に1、2度の全国大会で好成績を出さなくてはならないため、プレッシャーを感じるものだが、UTRの大会が広がれば評価基準が増えるため、もっとノビノビとプレーできるだろう。その上、試合経験も積むことができる。
また、勝敗だけでなく、何ゲーム取得したかも評価の対象となるため、負けそうになったとしても、諦めずに最後まで粘り強く戦うことが求められる。こういった点もジュニアにはピッタリだ。
今回の『UTR pro match』には、プロ2名、大学生2名にジュニアが1名参加した。高校1年の奥脇莉音は、UTRについて、「評価が少しでも上がるように、最後まで手を抜かずに頑張ろうと思えます。世界という大きなくくりでみたら、自分はどのへんなのかわからないので、世界ランキングが見られるのはモチベーションになります」と気に入っている。
プロ志望の13歳以下のジュニアたちと打ち合っていたプロテニスプレーヤーの尾﨑里紗は、「ジュニアの時は試合数をこなすと成長します。試合形式が1セットマッチだと勢いで決まってしまうこともありますが、3セットだと流れがいったりきたりするため、自分でそれをつかむ練習になります。1セット目が良くなくても、そこで区切りをつけて立ち直るなど、ゲームを考えられるようになるのです。テニスはメンタルスポーツなので、小さい頃からその練習をしておくのは良いと思います」と慣れることが、強くなることにつながると言う。
今回はUTRの認知度を高めるためにプロの試合になったが、本来UTRのシステムが最もマッチするのはジュニアだろう。日本にもUTRの大会が根付いてくれることを願う。
取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)
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