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「ロジャーは兄のような存在」ワウリンカが同胞フェデラーとの親密な関係を語る

Hustle

2020.07.29

近年はケガに苦しんだが、徐々に復調の兆しを見せているワウリンカ。(C)Getty Images

 スイステニス界のスター選手といえば、2008年の北京オリンピックでダブルス金メダルを獲得したロジャー・フェデラー、スタン・ワウリンカの2人だ。彼らは2014年のデビスカップでも優勝を果たし、合わせて23回のグランドスラムタイトル(フェデラーが20回、ワウリンカが3回)を獲得している。

 このほど、スイス週刊誌『L'illustre』のインタビューに答えたワウリンカは、これまでのフェデラーとの関係について赤裸々に告白したようだ。

「フェデラーと同じ時代にテニスをしていることを不運だったと思うか?」
 多くのトッププレーヤーが、一度はそう考えたことがあるだろうが、ワウリンカはそれを否定する。

「ロジャーからは多くを教わったよ。僕がツアーに参加したときには、彼はすでに世界のナンバー1で、いくつかのグランドスラムを制していた。僕は常に誰かから学ぶことを楽しんできた。僕がグランドスラムタイトルを獲得できたのも "ビッグ3 "のおかげだよ」と、ワウリンカにとってはむしろ幸運なことだったようだ。
 
 また、キャリア初期の頃のワウリンカは、トップ選手との対戦の前に、よくフェデラーからのアドバイスを頼りにしたそうで、「ロジャーは兄のような存在だった」という。

 初めての出会いもよく覚えているようだ。スイステニス協会が所有するビエルのクレーコートでのこと。当時16歳だったワウリンカは、そこにヒッティングパートナーとして参加した。「狂いそうなほどのプレッシャーを感じたのを覚えている。ミスしちゃダメだと思ってガチガチだった。緊張のあまり、コートに入って5分で真っ赤になってしまったよ」

 新型コロナウイルスの影響でツアーは中断。選手たちもしばらく自粛期間が続いたが、ワウリンカはこの間を有意義に過ごしたようだ。「この数週間を思い切り楽しんだよ。娘のそばにいて、学校の手伝いをしたり、家でリラックスをしたり。とても良い時間だった」と話した。

文●Hustle

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