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正しい打点で打つポイントはこれ! 日比野菜緒が実践するサービス確率アップのコツ【プロが明かすテニス上達法】

スマッシュ編集部

2020.07.31

インパクト(6コマ目)で身体を真っすぐに保ち、手首に角度をつけている日比野菜緒のサービス。2020年全豪オープンより。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

インパクト(6コマ目)で身体を真っすぐに保ち、手首に角度をつけている日比野菜緒のサービス。2020年全豪オープンより。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 プロテニス選手は、目の覚めるようなスピードショットをいとも簡単にたたき込む。なぜあんなボールが打てるのか? その秘訣をプロ本人に明かしてもらうシリーズ。今回は日本女子で2番目のランキング(72位)に位置する日比野菜緒選手に、サービスの確率を上げるポイントを聞いた。

「以前は1stサービスは速ければいいと思っていました」と語る日比野選手。しかし「ダブルスをすると1stサービスを入れることが必須なので、今は精度も上げるようにしています」と考え方を転換。そのためにまず行なったのは、練習量を増やすことだ。

「実は練習でもフォールトすることが多く、サービス練習は苦手でした。でも最近は我慢して球数を多く打っています。そうしたら感じがつかめてきて、確率も上がってきました」

 どのように感じがつかめてきたのだろうか? 
「重要なのはラケットとボールが当たるコンタクトポイント。正確にボールを捉えられるように、そこに神経を集中させて打っています」
 
「具体的に技術面で気を付けているのは、打点で身体を倒さずに、できるだけ真っすぐに保つことです。無意識のうちに早くコートを見てしまい、身体が流れることが多いと思いますが、身体を真っすぐにできるとコンタクトポイントは安定してきます」

 打点を正確に――とは誰もが思うことだが、それには根本である姿勢を正すことが大切ということだ。さらに日比野選手はもう1つ意識していることがある。

「ヒジは伸び切ると痛める原因にもなり、パワーも伝わらないので、少し曲げるようにしています。手首は伸ばし切らずに、グリップを中心に考えて、ラケットが自分から見て11時を向くような角度でボールを捉えるようにしています」

 腕からラケットまでが一直線になるのは、実は合理的ではない。手首に少し角度を持たせた方が、リストワークがスムーズに使え、ラケットヘッドは走りやすくなる。一生懸命に腕を伸ばして打っている人は、日比野選手のアドバイスを参考にしてみよう。

【プロフィール】日比野菜緒/ひびのなお
1994年11月28日、愛知県生まれ。163cm、58kg、右利き。2015年にツアー初優勝を飾りトップ100入り。その後3度の準優勝を経て、19年に2つ目のツアータイトルを獲得。正確かつテンポの速い攻撃的ストロークが武器。WTAランキング最高56位(16年1/18付)。ブラス所属。

構成●スマッシュ編集部
※『スマッシュ』2018年3月号より再編集

【PHOTO】日比野菜緒のサービス、ハイスピードカメラによる『30コマの超分解写真』
 

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